【ニューヨーク(NYC)舞台の小説15冊】ブルックリンやハーレムなどマンハッタン

ニューヨーク小説

ニューヨークが舞台の小説からミステリを中心に、スパイ、警察小説などをまとめています。

ニューヨーク(NYC)が舞台の小説は、数限りなくあるので独断で掲載させて頂きました。

ニューヨークが舞台の小説

「オープン・シティ」 テジュ・コール(著)

[2012年] PENヘミングウェイ 受賞作

ローゼンタール賞受賞作

全米批評家協会賞 最終候補作

ニューヨーク、マンハッタン。人種差別、暴力、移民問題などを織り交ぜながらニューヨークの歴史と現在を描き出す物語。ナイジェリア系アメリカ人が感じるニューヨークでの生活と風景。

 

「無垢の時代」 イーディス・ウォートン(著)

[1921年] ピューリッツァー賞 受賞作

1870年代ニューヨーク。富の大小で階級の定まった社交界、純真なメイとの婚約発表を間近に控えたニューランドは、ヨーロッパで自由な生活をおくり戻ってきたエレンと再会する。 やがて、2人の女性の間で揺れ惑うようになるが!?・・

 

「トラスト ―絆/わが人生/追憶の記/未来―」 エルナン・ディアズ(著)

[2023年] ピュリッツァー賞 受賞作

オバマ元大統領も絶賛の現代アメリカ文学の最先端

1920年代、ニューヨーク。ニューヨーク金融界の頂点に登り詰めた投資家ベンジャミン・ラスク。その妻ヘレンは、社交界で名声を得るが、やがて精神に病をきたしてしまう・・ 夫妻の巨万の富の代償は、いったい何だったのか!?ーー フィクションと現実を織り交ぜつつ・・

カーカス賞、ジョン・アップダイク賞なども受賞。

 

「世界を回せ」 コラム・マッキャン(著)

世界を回せ
河出書房新社
発売日:2013/6/11

[2009年] 全米図書賞 受賞作

オムニバス形式でニューヨークを舞台にした物語

人種のるつぼニューヨークに住み、生きる人達のストーリー

1970年代のニューヨーク。マンハッタンの高級街、ブロンクスの荒廃したアパート、それぞれの人生と日常。映画化もされています。

 

「ブリーディング・エッジ」 トマス・ピンチョン(著)

9・11を題材にした傑作

アメリカのポスト・モダニズム作家、トマス・ピンチョンの最新作

新世紀を迎えたニューヨーク(NY)で、元不正検査士の女性がネットで見つけたのは、後の9・11テロの影!?ーー

 

「ブルックリン・フォリーズ」 ポール・オースター(著)

ニューヨークに生きる人々の物語

ネイサンは、ブルックリンに帰ってきた。離婚し、60歳を前に静かに人生をおくるために。しかし、街の古本屋で甥と再会してから思いがけないことが起こり始め!?ーー 家族再生の物語。

 

「ブルックリンの死」 アリッサ・コール(著)

アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀ペイパーバック賞 受賞作

ブルックリンが舞台のスリラーミステリ

急速に変貌しつつある街ブルックリン。ここで育ったシドニーは、古い住人が次々と姿を消していることに気づく。そんな折、彼女は、地域の歴史探訪ツアーで街の歴史を調べるが!?・・

都市再開発の負の側面。

 

「マンハッタンの狙撃手」 ロバート・ポビ(著)

摩天楼でくり広げられる頭脳戦

ニューヨークの情景が目に浮かぶような描写

寒波に見舞われたニューヨーク・マンハッタン。連続狙撃事件が発生する。元FBI捜査官の物理学者ルーカスは、長距離狙撃で被害者の頭部を撃ち抜く犯行だと突き止める。そして、犯人にたどり着いた真相とは!?・・

 

「チャーミング・ビリー」 アリス・マクダーモット(著)

[1998年] 全米図書賞 受賞作

ニューヨークのクイーンズ地区ブロンクス、ロングアイランド。

ビリーをとりまく人々と彼の人生。ブロンクスのバーで葬儀後に昼食会で集まる人々。アルコール中毒で死んだビリーを様々な人達が語る。。

ひとりの女性を想い続けたビリーの恋人との手紙のやりとり・・

 

「12番目のカード」 ジェフリー・ディーヴァー(著)

ジェフリー・ディーヴァー、ライムシリーズの傑作

女子高生の強姦未遂事件が起きる。犯人を追ううち、米国憲法の根底を揺るがす140年前の陰謀が見えてきて!?・・

ハーレムの描写など。

個人的な見解ですが、どこかスパイク・リーの「Do the right thing」を感じるようなニューヨークらしい雰囲気を感じておすすめです。

 

「Gストリング殺人事件」  ジプシー・ローズ・リー (著)

アメリカン・バーレスクの伝説的スターのミステリ小説

ジプシー・ローズ・リーは、ストリッパーとしてオハイオ州ののゲイエティ劇場に出演していたが、旧知の興行主に誘われ、ニューヨークのオールド・オペラ劇場に移籍する。華やかな舞台の裏での喧嘩やいがみあい。そんな折、踊り子のロリータ・ラ・ヴェルヌが遺体で発見され!?・・

 

「ブルックリンの少女」 ギヨーム・ミュッソ(著)

パリとニューヨークが舞台のサスペンス

作家のラファエルは、婚約中のアンナに隠しごとはやめようと持ちかける。そんな折、アンナが失踪し、ラファエルは元刑事と調査を始めるが、連続少女拉致監禁事件や不審な死亡事故に突き当たり!?・・

 

「流れはいつか海へと」 ウォルター・モズリイ(著)

[2019年] アメリカ探偵作家クラブ賞 最優秀長篇賞 受賞作

ニューヨークの暗部へと!?

ニューヨーク市警をくびになったオリヴァー。私立探偵になった彼は、冤罪で死刑を宣告された黒人ジャーナリストの事件を引き受ける。自身の問題と2つの事件を調べ始め、ニューヨークの暗部へわけいっていくが!?ー



ニューヨークが舞台の小説【読了レビュー】

「ニューヨーク1954」 デヴィッド・C・テイラー(著)

ニューヨーク19544.0

 

レビュー

1950年〜54年の反共活動”赤狩り”を主軸に冷戦激化している時代のニューヨークが舞台です。

マッカーシー、ロイコーン、フーヴァーなど実在の登場人物も出てきます。ミステリースパイものです。

登場人物と伏線多く、先が見えない感じで面白かったです。

 

「ダ・フォース」 ドン・ウィンズロウ(著)

ダ・フォース

「このミステリがすごい!2019年版」第5位

ニューヨーク、マンハッタンのノース特捜部「通称“ダ・フォース」
麻薬や銃の犯罪を取り締まる特捜チームの名称です。ニューヨーク市警の中でも猛者の集まるチームを率いるマローンは、市民のヒーローでもある刑事です。しかし、善良な警官という感じではなく、悪徳警官とも言えるキャラクター。そしてマローンは転落の道をたどりはじめる!?・・・

レビュー

麻薬抗争に立ち向かう悪徳警官のクライムサスペンスです。

物語自体はそれほど面白いと思いませんでしたが、ヒップホップの描写やアメリカの銃の流れ事情など、物語だけではない作家の個性(知識)が随所に感じられ、悪くなかったです。

1つの事件やテーマについてという感じではなく、警察小説としての骨太なドラマという感じです。主人公のキャラクターが立っていて良いと思いました。

ただ、重厚な内容なので、読了するのは結構時間がかかります。

ドンウィンズロウらしく、凄く骨太な警察小説でした。

ダ・フォース
ハーパーコリンズ・ ジャパン