1年間の優れたミステリ小説を、ランキング順位で発表する「このミステリがすごい!」その、このミスの歴代の第1位作品をまとめています。
過去、20年分の第1位を獲得したミステリ小説を掲載しています。
【国内編】歴代ランキング 第1位 作品
【2024年版】ランキング 第1位
注目!「可燃物」 米澤 穂信(著)
<ハヤカワ>ミステリが読みたい!2024年版【国内篇】第1位
直木賞受賞作家、米澤穂信の初の警察ミステリ
2021年下半期「黒牢城」で、直木賞を受賞、「王とサーカス」で、このミステリがすごい!【国内編】第1位となった作家の最新作。
葛警部の推理が光る5編の作品群。群馬県警を舞台にした新たなミステリシリーズ。
【2023年版】ランキング 第1位
「爆弾」 呉 勝浩(著)
2020年日本推理作家協会賞「スワン」をはじめ、「おれたちの歌をうたえ」などの傑作を執筆している著者の新刊
東京、秋葉原。連行された酔っ払いの中年男の予言通り、廃ビルが爆発する。その男によると、「ここから三度、次は一時間後に爆発します」とのこと。警察は爆弾魔を止められるか!?・・
【2022年版】ランキング 第1位
「黒牢城」 米澤 穂信(著)
[2021年下半期] 直木賞 受賞作
「王とサーカス」などの作品で知られる著者の歴史ミステリ
天正6年冬、本能寺の変の4年前。織田信長に反旗を翻して有岡城に立てこもった荒木村重。城内で起きる難事件に翻弄されるが!?・・ 謎解き推理小説としても人気。
【2021年版】ランキング 第1位
「たかが殺人じゃないか」 辻 真先(著)
〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門 第1位
日本推理作家協会賞なども受賞しているミステリ界の大御所作家。
2019年に、87歳で日本ミステリー文学大賞を受賞されました。
【2020年版】ランキング 第1位
「medium 霊媒探偵 城塚翡翠」 相沢 沙呼(著)
年末各種ランキング第1位を席捲したミステリ
本屋大賞など、各種ランキングにランクインし話題になった探偵推理小説です。
映画「小説の神様」の原作者でもあります。
【2019年版】ランキング 第1位
「それまでの明日」 原りょう(著)
直木賞作家で、ハードボイルド小説の名手のシリーズ第5作
私立探偵の沢崎のもとに、金融会社の支店長が現われ、料亭の女将の身辺調査をしてほしいという。しかし、女将は既に亡くなっていて、女将に似た妹があとを継いでいた。さらに、依頼人が姿を消し、沢崎は金融絡みの事件の渦中にーー
【2018年版】ランキング 第1位
「屍人荘の殺人」 今村 昌弘(著)
「週刊文春」ミステリーベスト 第1位
2018 本格ミステリ・ベスト10 第1位
デビュー作で3冠の著者の「魔眼の匣の殺人」「兇人邸の殺人」シリーズに続く第1弾
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介。同大学の探偵少女、剣崎比留子と共に、映画研究部の夏合宿でペンション紫湛荘を訪ねる。しかし、部員の1人が密室で惨殺死体で発見される。。さらに、連続殺人が起き!?・・
【2017年版】ランキング 第1位
「涙香迷宮」 竹本 健治(著)
第17回 本格ミステリ大賞 受賞作
歴史暗号ミステリの最高峰
IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久は、明治の文豪・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑む!日本語の技巧を極めた「いろは歌」に仕掛けられた暗号とは!?-- 言葉ミステリでもあります。
【2016年版】ランキング 第1位
「王とサーカス」 米澤 穂信(著)
2015年末、各種ミステリランキング1位を独占した作品
ネパールのカトマンズを舞台にしたミステリ
2001年に実際にあった王宮事件をモチーフに、カトマンズの描写も豊富。
カトマンズを旅しているような雰囲気と旅行記ミステリのような読みやすさ。カトマンズへ旅行に行かれる方にもおすすめの1冊。
【2015年版】ランキング 第1位
「満願」 米澤 穂信(著)
山本周五郎賞 受賞作
「黒牢城」で直木賞を受賞、「王とサーカス」で2年連続のこのミス第1位となった作家の短編集。 ミステリー短編6篇。
【2014年版】ランキング 第1位
「ノックス・マシン」 法月 綸太郎(著)
珠玉の中編集
国家科学技術局から召喚の連絡を受けた上海大学のユアン。「ノックスの十戒」がテーマの彼の論文で確認したいことがあるという。ユアンは、科学技術局に出向くが、思いもよらない提案をされ!?・・
【2013年版】ランキング 第1位
「64(ロクヨン)」 横山 秀夫(著)
ミステリ界の巨匠の渾身作
わずか7日間しかなかった昭和64年。その年に発生した「翔子ちゃん誘拐殺人事件」を指す「64(ロクヨン)」。警察庁長官による時効まであと1年と少しとなっていた。D県警の三上義信は、当時の捜査員など64関係者にあたるが!?・・
【2012年版】ランキング 第1位
「ジェノサイド」 高野 和明(著)
いっき読み必至のエンタテインメント小説
アメリカの情報機関が察知した人類滅亡の危機とは!?ーー
父親の意志を継ぎ、薬学を専攻する大学院生の研人、アメリカ人傭兵のイエーガー。アメリカ、日本、アフリカを舞台にした壮大なスケールの小説。人類絶滅の脅威とは!?
【2011年版】ランキング 第1位
「悪の教典」 貴志 祐介(著)
スクール・サイコホラー
晨光(しんこう)学院町田高校の英語教師、蓮実聖司は、爽やかさとルックスの良さで、生徒だけでなく、同僚、PTAをも虜にしていた。しかし、彼は、邪魔者を躊躇なく排除する殺人鬼だった。。有能な教師が、実はサイコパスだったとしたら!?ーー
【2010年版】ランキング 第1位
「新参者」 東野 圭吾(著)
刑事・加賀恭一郎の日本橋・人形町シリーズ
日本橋の片隅で、1人の女性が殺される。江戸情緒残る街で暮らす人々の人情という名の謎。。刑事の加賀恭一郎が捜査を始めるが!?・・ 大切な人を守るために生まれた謎
【2009年版】ランキング 第1位
「ゴールデンスランバー」 伊坂 幸太郎(著)
スリル満点のエンターテイメント小説
【2008年版】ランキング 第1位
「警官の血」 佐々木 譲(著)
3代の警官を描く大河ミステリ
昭和20年。警察官の安城清二は、天王寺駐在所に配属される。しかし、五重塔が火災になった夜、謎の死を遂げる。長男の安城民雄は、父のあとを追うように警察学校へいく。そして、大学生として新左翼運動に潜り込む任務をうけるが!?・・
【2007年版】ランキング 第1位
「独白するユニバーサル横メルカトル」 平山 夢明(著)
【2006年版】ランキング 第1位
「容疑者Xの献身」 東野 圭吾(著)
累計290万部突破した直木賞受賞作
ガリレオ・シリーズの長編、映画化済み
天才数学者で高校教師の石神。隣人の花岡靖子にひそかな想いを寄せていた。1人娘の美里と暮らす彼女のもとに、元夫の富樫が訪ねてくる。靖子と美里は、富樫を殺してしまう。。石神は、2人を救うため、完全犯罪を企てるが!?・・ 東野圭吾作品の代表的な1冊。
【2005年版】ランキング 第1位
「生首に聞いてみろ」 法月 綸太郎(著)
【2004年版】ランキング 第1位
「葉桜の季節に君を想うということ」 歌野 晶午(著)
【2003年版】ランキング 第1位
「半落ち」 横山 秀夫(著)
[2002年] 週刊文春ミステリーベスト10 第1位
ベストセラー作家の代表作
現職警察官の梶聡一郎は、アルツハイマーを患う妻を殺害し、自首する。梶は、動機や経過などは自白するが、殺害から自首までの2日間の行動だけは語ろうとしない。。一体、何故なのか!?・・
【2002年版】ランキング 第1位
「模倣犯」 宮部 みゆき(著)
現代ミステリの金字塔
【2001年版】ランキング 第1位
「奇術探偵 曾我佳城全集」 泡坂 妻夫(著)
奇術トリックが仕掛けられた奇術探偵の謎解き11編
美貌の奇術師・曾我佳城。若くして引退した彼女は、奇術の種明かしのように謎を解く名探偵だったーー 「天井のトランプ」ー殺人事件で、被害者が死の間際、天井のトランプの意味とは!?・・など。
【海外編】歴代ランキング 第1位 作品
【2024年版】ランキング 第1位
注目! 「頬に哀しみを刻め」 S・A・コスビー(著)
アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞 受賞作
<ハヤカワ>ミステリが読みたい!2024年版【海外篇】第3位
殺人罪で服役した黒人のアイクは、出所後、庭師として働いていたが、ある日、息子が殺害されたと警察から知らされる。。アイクは犯人探しに乗り出すが!?・・
2022年クライムノベルで話題を呼んだ「黒き荒野の果て」著者の最新作
「黒き荒野の果て」は、このミステリがすごい!2023年版【海外編】でも第6位。
【2023年版】ランキング 第1位
「われら闇より天を見る」 クリス・ウィタカー(著)
[2021年] 英国推理作家協会(CWA)ゴールド・ダガー賞 受賞作
ミステリでありながら、成長小説、教養小説の要素もある人間ドラマ
30年前の被害者の姪にあたる少女ダッチェスと警察署長ウォークの2人主人公のような形で、話が交互に語られます。「無法者」を名乗る少女は!? 警察署長ウォークは、現在起きている事件を解決出来るのか!?・・
原題「We begin at the end」終わりから始まる物語というように、過去に起きてしまった事件と向き合いながら生きる人々の悲哀を軸に、現在の事件が起こります。
【2022年版】ランキング 第1位
「ヨルガオ殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)
「カササギ殺人事件」の続編
2019年から、このミステリがすごい!のランキング第1位を独占しているアンソニー・ホロヴィッツの作品です。
【2021年版】 第1位
「その裁きは死」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)
3年連続、第1位となったアンソニー・ホロヴィッツのミステリ
「メインテーマは殺人」に並ぶシリーズ 第2弾
〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10、〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい!海外篇、「2021本格ミステリ・ベスト10」海外編で第1位の謎解き犯人当てミステリ。
【2020年版】 第1位
「メインテーマは殺人」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)
「カササギ殺人事件」の著者アンソニー・ホロヴィッツのミステリ
週刊文春〉2019ミステリーベスト10、「2020本格ミステリ・ベスト10」海外篇、〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい!海外篇など、各種年末ランキングで軒並み1位になった謎解き犯人当てミステリです。
【2019年版】 第1位
「カササギ殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ (著)
作家や出版社の人間も絡む極上ミステリ
本屋大賞【翻訳部門】、「このミステリーがすごい!2019年版」「ミステリが読みたい!2019年版」「週刊文春ミステリーベスト10 2018」「2019本格ミステリ・ベスト10」など、各種ミステリランキングで第1位を独占し、5冠を達成した人気文庫本
作中にミステリ作家が登場し、ミステリ小説が語られるという二重構造のミステリ小説。
【2018年版】 第1位
「フロスト始末」 R・D・ウィングフィールド(著)
超人気警察小説「フロスト警部」シリーズ 最終巻
「フロスト日和」「フロスト気質」など、シリーズ全作品が年間ミステリランキング1位に輝いています。
最後にどんな始末をつけるのか!?
【2017年版】 第1位
「熊と踊れ」 アンデシュ・ルースルンド(著)
スウェーデン警察小説
実際の事件をモデルにした北欧ミステリ
レオ、フェリックス、ヴィンセントの3人の兄弟。崩壊した家庭で育った彼らは、銀行強盗計画をたて、軍の倉庫から銃器を入手する。。市警のブロンクス警部は、事件解決に執念を燃やすが!?ーー
【2016年版】 第1位
「スキン・コレクター」 ジェフリー・ディーヴァー(著)
どんでん返しの帝王、ジェフリー・ディーヴァーのミステリ
すぐには殺さない殺人鬼・・
毒の針で刺青を刻む犯人は、現場に手がかりを残していない。ボーンコレクターの手口を真似しているのではないか!?ニューヨークの地下で犯行をくり返している。暗号めいたタトゥーの文字だけが手がかりだが!?ーー
【2015年版】 第1位
「その女アレックス」 ピエール・ルメートル(著)
「本屋大賞 翻訳小説部門」1位
7冠と大変、話題になったフレンチミステリです。
グロい表現もあり、サイコ・スリラーの要素もある小説です。ピエール・ルメートルは、この後、デビュー作の「悲しみのイレーヌ」や「傷だらけのカミーユ 」などでミステリーランキングのランクイン常連となりました。
2013年に「天国でまた会おう」でゴンクール賞を受賞も受賞しています。
【2014年版】 第1位
「11/22/63」 スティーヴン・キング(著)
ケネディ暗殺事件を絡めた物語
スティーブン・キングのノスタルジックな小説です。
過去に戻り、ケネディ暗殺の歴史を塗り替えようとするというストーリーです。ダラスの街の描写が秀逸です。
【2013年版】 第1位
「解錠師」 スティーヴ・ハミルトン(著)
[2011年] エドガー(アメリカ探偵作家クラブ)賞 受賞作
英国推理作家協会(CWA)賞 スティール・ダガー賞
犯罪の世界に生きる少年の成長小説
8歳の時に、ある出来事から言葉を失ってしまったマイク。そんな彼は、どんな鍵も開くことが出来る才能があった。高校生になったある日、プロの金庫破りの弟子になる。やがて、芸術的な腕前の解錠師になるが!?ーー
【2012年版】 第1位
「二流小説家」 デイヴィッド・ゴードン(著)
ハヤカワ「ミステリが読みたい!2012年版」第1位
しがない小説家のハリーは、女性4人を殺害し、死刑判決を受けたダリアン・クレイから手紙を受け取る。事件の全貌を語る本の執筆を依頼してきた。。殺人鬼の告白本となればベストセラー間違いなしだが、刑務所の面会でハリーは、思いもしない条件を突きつけられ!ー
【2011年版】 第1位
「愛おしい骨」 キャロル・オコンネル(著)
【2010年版】 第1位
「犬の力」 ドン・ウィンズロウ(著)
メキシコ麻薬戦争3部作の第1弾
「ザ・カルテル」「ザ・ボーダー」へと続く、壮大なサーガ
アメリカ、クライムノヴェルの巨匠、ドン・ウィンズロウの代表的な3部作です。メキシコを舞台にしたメキシコ麻薬戦争の傑作。
【2009年版】 第1位
「チャイルド44」 トム・ロブ・スミス(著)
英国推理作家協会イアン・フレミング・スチール・ダガー賞 受賞作
旧ソビエト社会主義連邦を舞台にした警察ミステリ小説
スターリン政権下、実際にあった連続殺人から着想を得たミステリ小説。3部作品で「グラーグ57」「エージェント6」の続編があります。
スターリンの粛清時代やアフガン侵攻など、ソ連の現代史が満載のシリーズで傑作です。
【2008年版】 第1位
「ウォッチメイカー」 ジェフリー・ディーヴァー(著)
ジェフリー・ディーヴァーの代表作とも言える作品
各種ミステリ賞を総なめにした、ジェフリー・ディーヴァーの人気作品。
どんでん返しに次ぐ、どんでん返し。 犯人はいったい!?・・
【2007年版】 第1位
「あなたに不利な証拠として」 ローリー・リン ドラモンド(著)
【2006年版】 第1位
「クライム・マシン」 ジャック・リッチー(著)
【2005年版】 第1位
「荊(いばら)の城 」 サラ・ウォーターズ(著)
英国推理作家協会(CWA)ヒストリカル・ダガー賞 受賞作
韓国映画「お嬢さん」の原作
【2004年版】 第1位
「半身」 サラ・ウォーターズ(著)
サマセット・モーム賞 受賞作
【2003年版】 第1位
「飛蝗の農場」 ジェレミー・ドロンフィールド(著)
戦慄の謎物語
イングランド最大の地方、ヨークシャー。農場を営むキャロルのもとに、奇妙な男が転がりこむ。。不運からキャロルは、男に怪我を負わせてしまい、回復までの間、宿を提供することにしたのだが、男は過去の記憶が無いと言い!?・・
【2002年版】 第1位
「神は銃弾」 ボストン・テラン(著)
【2001年版】 第1位
「ポップ1280」 ジム・トンプスン(著)
アメリカンノワール作家ジム・トンプスンの暗黒小説
人口1,280人の町でたった1人の保安官。一見、人の良い田舎者だが彼にはもうひとつの顔があった・・