【SF小説のおすすめ40選】宇宙がテーマの話題作や人気作家の名作など、面白いサイエンスフィクション一覧

SF小説

近年話題のSF小説作品をまとめています。

SF小説の有名な賞に、ヒューゴー賞、ネピュラ賞、ローカス賞などがあります。英国SF協会賞も有名です。

日本では、日本SF大賞や星雲賞などがあります。勢いのある中華SF小説なども話題になっています。

SF小説おすすめ一覧

「グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船」 高野 史緒(著)

[2024年] 星雲賞 受賞作

ベストSF【国内篇】第1位

茨城県・土浦が舞台の青春SFの新たな金字塔

夏紀と登志夫。別々の2021年を生きる2人には、幼い頃「グラーフ・ツェッペリン号」を見たという記憶があった。そんな、夏紀のもとへ電子メールで思いがけない返信が届き!?・・

 

「マン・カインド」 藤井 太洋(著)

[2022年] 星雲賞 受賞作

2045年、国際独立市テラ・アマソナスの指導者チェリー・イグナシオは、軍事企業〈グッドフェローズ〉の捕虜を銃殺する。迫田城兵は、これをレポートしようとするが、事実確認プラットフォームに配信を拒否される。はたして人類に何が起こっているのか!?・・

 

「残月記」 小田 雅久仁(著)

残月記
双葉社
発売日:2021/11/18

第43回(2023年)日本SF大賞 受賞作

月をモチーフにした3篇のアンソロジー集

ディストピア要素を含んだ純文学風、近未来SF小説。

独裁政治下の近未来の日本。感染症「月昂」にかかった男の宿命と、傍らでひっそり生きる女の一途な愛。ーー「残月記」など..

 

「輝石の空」 N・K・ジェミシン(著)

輝石の空
東京創元社
発売日:2023/2/13

ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞 受賞作

3年連続ヒューゴー賞受賞の3部作 完結編

「第五の季節」に始まる破滅SF小説。

超大陸スティルネス。天変地異〈第五の季節〉により、数百年ごとに文明を滅ぼしてきた世界。古代絶滅文明が残した巨大な力で世界を救おうとする母。一方、世界を破壊しようとする娘。地球の裏側にある古代文明の遺跡都市を巡り、最期の旅が始まるが!?ーー

 

「ミッキー7」 エドワード・アシュトン(著)

SFエンタメ

「パラサイト 半地下の家族」ポン・ジュノ監督により映画化決定

氷の惑星ニヴルヘイムでのコロニー建設ミッションにつくミッキー。使い捨て人間(エクスペンダブル)として、過去の記憶を受け継ぎ、新しい肉体に生まれ変わり「ミッキー7」となる。極限状況で奮闘するが、ミッションから帰還すると「ミッキー8」が出現していて!?・・

 

「工作艦明石の孤独3」 林 譲治(著)

ファーストコンタクトSF

2021年「星系出雲の兵站」で、日本SF大賞を受賞した作家の最新作

新たな文明を模索するセラエノ星系の人類。一方、工作艦明石の椎名ラパーナは、知性体イビスとのファーストコンタクトを展開するが!?--

 

「蘇りし銃」 ユーン・ハ・リー(著)

蘇りし銃
東京創元社
発売日:2023/1/11

ヒューゴー賞・クラーク賞 候補作

「ナインフォックスの覚醒」3部作 完結編

暦法改新から9年。クジェンの手により蘇ったジェダオは、艦隊を率いる。一方、チェリスは、六連合(ろくれんごう)の復活を阻止するため独自に動いていた。銀河の命運を賭けた最終決戦の行方は!?--

 

「火星からの来訪者:知られざるレム初期作品集」 スタニスワフ・レム(著)

巨匠・スタニスワフ・レムの初訳の初期作品集

第二次世界大戦でドイツが降伏した頃、アメリカのノースダコタ州とサウスダコタ州の境に隕石らしきものが落下する。それは、ただの隕石ではなく、火星から飛来したロケットだった!?-

 

「鋼鉄紅女」 シーラン・ジェイ・ジャオ(著)

鋼鉄紅女
早川書房
発売日:2023/5/23

英国SF協会賞受賞作

傑作アクションSF

華夏の国。巨大戦闘機械に男女ペアで乗り組み、メカ生物と戦っていた。。村娘の則天は、パイロットに志願するが!?・・

 

「赦しへの四つの道」 アーシュラ・K・ル・グィン(著)

ローカス賞 受賞作

人種、性、身分制度などに問いかける4つのSF物語

「赦しの日」ー惑星ウェレル。長年の奴隷解放戦争で疲弊している惑星。。宇宙連合エクーメンの使節ソリーは、この地の真実をかいま見るが!?ーー

 

「超新星紀元」 劉 慈欣(著)

大ヒットSF「三体」の著者、劉慈欣の長篇デビュー作

1999年末、超新星爆発により発生した放射線バーストが地球に降り注ぐ。。1年後に13歳以上の大人全てが死ぬことが判明し、「超新星紀元」の地球は子供達に託され!?-

 

「宇宙の果ての本屋 現代中華SF傑作選」 顧適,何夕,韓松,宝樹,陸秋槎,陳楸帆(著)

[第41回] 日本SF大賞 特別賞 受賞の中華SFアンソロジー

SFから幻想譚まで15人の人気作家の傑作を集めた物語。

日本でも人気の作家、陸秋槎の新作「杞憂」(初邦訳作品)や劉慈欣と並び称される王晋康、韓松、何夕など、中国人気作家によるSF集。



近年発売のSF小説

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」 アンディ・ウィアー (著)

SFが読みたい!【ベストSF 2022年】第1位

2022年みんなのつぶやき文学賞【海外編】第4位

各方面で話題になっている2022年注目のSF小説です

「火星の人」の著者によるSFエンターテイメント

たった一人で目を覚ましたグレースは、地球ではなく宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号だと気づく。存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動し!?・・

 

「惑う星」 リチャード・パワーズ(著)

惑う星
新潮社
発売日:2022/11/30

ピューリッツァー賞作家による現代科学SF

地球外生命の可能性を探る研究者の男は、9歳の息子をある実験に参加させる。。MRIの中で亡き母の面影に出会った少年は、驚きの聡明さを発揮しはじめ!?--

 

「宇宙【そら】へ」 メアリ・ロビネット・コワル(著)

ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞受賞の話題作

宇宙開発SF

1952年、ワシントンD.C近海に落下した巨大隕石により、アメリカ東海岸が壊滅する。。元パイロットで数学の博士号を持つエルマは、隕石落下による環境の激変を導き出す。人類が生き残るためには宇宙開発に乗り出さなければいけないが!?・・

作家の最新作「無情の月」も2022年9月に発売されています。

 

「マーダーボット・ダイアリー」 マーサ・ウェルズ(著)

ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞3冠&2年連続ヒューゴー賞 受賞作

第7回(2021年) 日本翻訳大賞受賞作

記憶を消されている人型警備ユニット。自らのことを「弊機」と語るAIが主人公の本格宇宙SF

シリーズ化されていて、最新作は2024年発売で第4弾「システム・クラッシュ:マーダーボット・ダイアリー」です。2024年のローカス賞も受賞しています。

 

「こうしてあなたたちは時間戦争に負ける」 アマル・エル=モフタール(著) マックス・グラッドストーン(著)

【中長編小説部門】2020年ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞&英国SF協会賞中短編部門受賞

2人の共作による多世界時間SF

時空の覇権を争う2大勢力が、時間線での戦いを経て文通する関係になるが・・

 

「最後の宇宙飛行士」 デイヴィッド・ウェリントン(著)

新世代ファーストコンタクトSF

宇宙開発が20年にわたり停滞した近未来。その折、地球を目指す天体2Iが発見される。急遂、NASAは探査ミッションを開始し天体2Iに接近するが!?・・

 

「クロックワーク・ロケット」 グレッグ・イーガン(著)

「エターナル・フレイム」「アロウズ・オブ・タイム」へと続く3部作SFシリーズ第1弾

グレッグ・イーガンのデビュー作となります。

著者は、ヒューゴー賞・ローカス賞を受賞しています。

 

「ネクサス(NEXUS)」 ラメズ・ナム(著)

小説家としてのデビュー作となる新鋭のSF小説です。

デビュー作でありながら、2005年度H・G・ウエルズ賞を受賞

この作品から始まる3部作の3作目「Apex」では、2016年のフィリップ・K・ディック賞を受賞。ノンストップSFスリラー



中華SF小説

「三体0【ゼロ】 球状閃電」 劉 慈欣(著)

世界的ベストセラー「三体」前日譚

幻の「エピソード0(ゼロ)」

14歳の少年・陳(チェン)の前に突然現れた壁を通り抜ける球状の雷(ボール・ライトニング)。少年は、人生を一変させた自然現象に魅せられ、研究を始める。。やがて行き詰まり、理論物理学者・丁儀(ディン・イー)に助力を求め、“球状閃電”の謎に挑むが!?・・
丁儀がたどりついた現代物理学を根底から揺るがす大発見とは!?--

 

「三体」 劉 慈欣(著)

三体
早川書房
発売日:2019/7/4

SFが読みたい!【ベストSF2019】第1位

華文SFとしてアジア初のヒューゴー賞を受賞

中国SF小説の先駆けとして、大変話題になりました。

3部作で「三体Ⅱ 黒暗森林」「三体III 死神永生」と続きます。

 

「流浪地球」 劉 慈欣(著)

「三体」著者によるSF短編集

「流浪地球」「ミクロ紀元」」「呑食者」「呪い5・0」「中国太陽」「山」のスケールの大きな想像力の卓越した6作品。

・ 「流浪地球」僕が生まれた時、地球の自転はストップしていた・・ 人類が生き残る唯一の道は、別の星系に移住することだが!?・・

・「中国の太陽」高層ビルの清掃員と固体物理学の博士号を持つ2人が「中国太陽プロジェクト」に従事するが!?・・ など..

 

「老神介護」 劉 慈欣(著)

「三体」著者の劉 慈欣によるSF短編集

・ 「老神介護」突如あらわれた宇宙船から地球に降り立った神が言う。「食べ物を少し分けてくれんかの」と・・

・「白亜紀往事」2000年以上続いてきた共存の恐竜世界と蟻世界。。蟻連邦は恐竜世界に核兵器廃棄を要求するが拒否されるとストライキに突入し!?・・ など..

 

「息吹」 テッド・チャン(著)

息吹
早川書房
発売日:2019/12/4

ヒューゴー賞、ローカス賞、英国SF協会賞、SFマガジン読者賞 受賞作

SFが読みたい!【ベストSF 2020年】第1位

「三体」と共に、中国SFの火付け役的小説になっています。

テッド・チャンは、映画「メッセージ」の原作者です。

SF以外の文学賞にもノミネートされ、現代SF界をリードする存在です。

 

「あなたの人生の物語」 テッド・チャン (著)

映画「メッセージ」の原作含む 全8篇の物語

他の作品に、ヒューゴー賞受賞作の「地獄とは神の不在なり」、ネビュラ賞受賞作の「バビロンの塔」など収録

 

「時のきざはし 現代中華SF傑作選」 江波,何夕,糖匪,昼温,陸秋槎,陳楸帆(著)

17名の人気作家による現代中華SF

「中国SF四天王」と言われ、劉慈欣と並び称される王晋康、韓松、何夕や台湾SF界の巨匠・黄海、日本でも人気の作家・陸秋槎など、新鋭からベテランまで多くの中華作家によるSFアンソロジー。

 

国産SF小説

「オービタル・クラウド」 藤井 太洋(著)

第35回【日本SF大賞】受賞

第46回【星雲賞】日本長編部門受賞

SFが読みたい! ベストSF2014【国内篇】第1位

流れ星を観測する日本のWEBフリーランスの木村和海は、イランで打ち上げられたロケットブースター2段目の動きの異常に気づく。。アメリカ軍、アマチュア天文学者、JAXAの職員などが謎に動き始めるが!?・・

日本人作家によるSF小説です。評判の良い1冊です。

 

「月の落とし子」 穂波 了 (著)

2019年(第9回)アガサ・クリスティ賞 受賞

突然死する宇宙飛行士、墜落する宇宙船、蔓延する致死病原体。現代の状況を予言するかのような超災害ミステリー。

 

古典の名作SF小説

「デューン 砂の惑星」〔新訳版〕 フランク・ハーバート(著)

ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞のSF大河小説

2021年10月15日映画公開の原作

映画「メッセージ」の監督ドゥニ・ビルヌーブが手がけています。

全宇宙から命を狙われる青年に未来は託された!?・・

 

「スターメイカー」 オラフ・ステープルドン(著)

壮大なスケールのSF小説の金字塔

1937年発表以来、様々な媒体に影響を与えてきました。

肉体を離脱した主人公が、宇宙の彼方へと探索の旅に出る・・ 時間と空間を超えて。。宇宙の発生から滅亡まで・・

 

「2001年宇宙の旅」 アーサー・C. クラーク(著)

言わずと知れたSF史上に輝くアーサー・C・クラークの不朽の名作です。

シリーズは、「2010年宇宙の旅」「2061年宇宙の旅」「3001年終局への旅」へと続きます。

「幼年期の終わり」「都市と星」なども有名です。

 

「ソラリス」 スタニスワフ・レム(著)

SFの名作として有名なのが、スタニスワフ・レムの「ソラリス」です。

惑星ソラリスの調査に向った宇宙船内で様々な奇怪な出来事が・・・

宇宙人などが対象になっているSFは多くありますが、惑星自体が神秘の謎となっています。

 

「火星年代記」 レイ・ブラッドベリ(著)

火星が舞台のSF史上に輝く記念碑

同じく不朽の名作「華氏451度」は、1953年に書かれたディストピアSF小説で、ブラッドベリの名声と評価を不動のものにしました。

NHKの名作解説番組「100分de名著」にも、2021年6月に取り上げられています。

 

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 フィリップ・K・ディック(著)

映画「ブレードランナー」の原作として知られています。

SF小説の名作で、独特の世界観があります。

家族の絆や恋愛など人間関係が盛り込まれているのが特徴です。

 

「タイタンの幼女」 カート・ヴォネガット・ジュニア(著)

第4回 星雲賞【海外部門】受賞

アメリカ作家の巨匠カート・ヴェネガットのSF小説です。

いろいろな星を移動しながら、旅を続ける主人公の話です。

ヴォネガット特有の言い回しや文章が特徴的な作品でもあります。

 

「星を継ぐもの」 ジェイムズ・P・ホーガン(著)

「SF小説の中での最高傑作」との声も高い小説です。

1977年の古典的SFとも言える古めの小説ですが、スケールの大きさがあります。

 

「星を継ぐもの」シリーズ第4部も発売されています。

「巨人たちの星」シリーズ3部作完結から10年、第4部は、惑星ジェヴレンが舞台です。

内なる宇宙
東京創元社
発売日:2023/10/19

 

「アンドロメダ病原体」 マイクル・クライトン (著)

第2回 星雲賞【海外部門】受賞

世界的なベストセラー作家のパンデミック小説の金字塔。宇宙から侵入したウイルスとの戦い。

続編に、「アンドロメダ病原体-変異-」があります。

 

「華氏451度」 レイ・ブラッドベリ (著)

華氏451度
早川書房
発売日:2014/4/24

ディストピアSFの名作

本が燃やされるというテーマから、全体主義的な近未来社会を描いたレイ・ブラッドベリの名著です。