【山岳小説】ネイチャーライティングなど登山文学

自然描写豊かな山岳小説のおすすめタイトルをまとめています。

美しい山麗を舞台に、過酷な登山家などの文学小説。

アルプス山脈、エヴェレスト、パタゴニアなどが舞台のネイチャーライティング

山岳小説・登山家文学

「バリ山行」 松永K三蔵(著)

【2024年上半期】芥川賞 受賞作

山と人生が重なる純文学山岳小説

建外装修繕を専門とする新田テック建装に勤める波多。同僚に誘われ、六甲山登山に参加する。やがて、社内登山グループは正式な登山部となる。そんな折、ベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる登山「バリ山行」をしていることを知り!?・・

 

「いきている山」 ナン・シェパード(著)

いきている山
みすず書房
発売日:2022/10/19

山岳文学で、ネイチャーライティングの名作

スコットランド北東部に広がるケアンゴーム山塊。

ほどよく近いアバディーンで生まれたナンは、生涯、山に通い続ける。氷と水の力で削られてできた約4000フィート(1219m)の山々、泉が湧く池や湖。風、土、草花、鳥、虫、雪などの自然の中で山を感じる。。

詩性あふれる文章で自然との交感を語る書。

 

「帰れない山」 パオロ・コニェッティ(著)

ストレーガ賞(イタリア文学の最高峰)受賞

国際的ベストセラー。山など自然の描写が美しい小説。

北イタリア、モンテ・ローザ山麓を舞台に、居場所を求めてさまよう2人の男の友情と葛藤。街の少年と山の少年。ふたりの人生が山で交錯する。

 

「山のバルナボ」 ディーノ・ブッツァーティ(著)

美しい自然を舞台にしたイタリアの人気作家のデビュー作

森林警備隊員のバルナボは、山岳地帯にある火薬庫が盗賊に襲われた際に、怖気づき、岩場に隠れてしまう。そんなバルナボは、山を離れた後も恥の意識に囚われるが!?・・

 

「遙かなる未踏峰」 ジェフリー・アーチャー(著)

ストーリーテラーの巨匠、ジェフリー・アーチャーの最新作

伝説の登山家・マロリーを描いた山岳小説

エヴェレスト初登頂を目指し、消息を絶った登山家の100年前の死の謎に迫る!ーー



「狼の幸せ」 パオロ・コニェッティ(著)

狼の幸せ
早川書房
発売日:2023/4/11

ストレーガ賞受賞作家の山岳小説

40歳のファウストは、人生に疲れていた。。長年暮らしたミラノを離れ、イタリアン・アルプス近くのレストランで働き始める。山に囲まれ、徐々に人間らしさを取り戻していくが!?--

 

「パタゴニア」 ブルース・チャトウィン(著)

パタゴニア
河出書房新社
発売日:2017/9/5

リテラリ・トラベラー(文学的旅行者) 紀行文と文学の融合

南米大陸最南端、アルゼンチンとチリにまたがるパタゴニア

山脈と土地、民族など自然はもちろん、旅に出たくなる1冊

 

「ある一生」 ローベルト・ゼーターラー(著)

現代オーストリア文学の名手によるアルプスを舞台にした小説

アルプスの山と共に生きた男の生涯。吹雪の白い静寂、雪山を舞台にしたベストセラー

日本翻訳大賞の最終選考まで残りました。

 

「魔の山」 トーマス・マン(著)

ノーベル文学賞受賞作家の教養小説

スイス高原ダヴォスのサナトリウムで療養生活を送る青年ハンス・カストルプ。民主主義者セテムブリーニ、虚無主義者ナフタ等と交流しながら、人間として成長していくー



山岳ミステリ・サスペンス

「サナトリウム」 サラ・ピアース(著)

アルプスの山岳リゾートが舞台の吹雪密封ミステリ

豪華ホテル〈ル・ソメ〉。サナトリウムを改装して建てられたが、不穏な出来事が。。弟の結婚パーティーのため、恋人とホテルを訪れたエリンは、休職中の警官。しかし、雪の降りしきる中、弟の婚約者が失踪し!?・・

スイス版横溝正史とも言われる1冊。

 

「疾風ロンド」 東野 圭吾(著)

疾風ロンド
実業之日本社
発売日:2023/10/6

東野圭吾のスキーリゾートミステリ

研究所から生物兵器「K-55」が盗まれる。犯人は、「隠し場所を教える代わりに3億円支払え」と脅迫してきた。しかし、交渉する前に事故死してしまう。。スキー場らしき場所で撮影されたテディベアの画像が手がかりだが!?・・

「白銀ジャック」「雪煙チェイス」などもあります。