《海洋冒険小説まとめ》
海洋冒険小説からおすすめのタイトルをまとめています。
古典的な有名海洋冒険小説から隠れた名作、マンガまで掲載しています。
海洋冒険小説の名作
「ロード・ジム」 ジョゼフ・コンラッド(著)
世界の海で繰り広げられるスケールの大きい「冒険海洋小説」
コンラッドの代表作であり、名作と言われている1冊です。
主人公ジムの闘う相手は自分自身。。葛藤の物語
2022年に初訳となる「放浪者 あるいは海賊ペロル」も発売済みです。
「南海物語」 ジャック・ロンドン(著)
南太平洋が舞台の短編集
作家自身の南太平洋での航海の体験なども取り入れられている。
南の海での冒険とユーモア、恐怖など..
「シャーンドル・マーチャーシュ:地中海の冒険」 ジュール・ヴェルヌ(著)
「八十日間世界一周」「十五少年漂流記」などの冒険小説で知られるジュール・ヴェルヌの海洋冒険物語
シャーンドル・マーチャーシュ伯爵は、ハンガリー独立運動の道半ばでたおれた仲間達から「裁き」の使命を託される。。果たして彼は、仇敵達を捕らえることができるのか!?--
「引き潮」 R・L・スティーヴンスン(著) L・オズボーン(著)
「宝島」で知られる文豪の隠れた名作とも言われる海洋冒険小説
コナン・ドイル、チェスタトン、ボルヘスも愛読した知られざる名作。
タヒチ周辺を舞台に食い詰めた3人の男がトラブルに巻き込まれていく!?・・
明るい話ではないにも関わらず、読後感は悪くない。
タヒチのページに読了レビューも記載しています。
「海賊モア船長の遍歴」 多島 斗志之(著)
世界の海を又にかけた本格海洋冒険ロマン
世界史も絡め、地理と歴史も勉強になる1冊。キャプテン・キッドなど実在の人物も。
17世紀末のイギリス。海賊討伐の船員として雇われた主人公は、船長ジェームス・モアと大海原を航海するが!?・・
当時の海賊の様子も手にとるようにわかり、テンポの良い展開。
「海賊モア船長の遍歴」の続編「海賊モア船長の憂鬱」もあります。
近年の海洋冒険小説
「シナモンとガンパウダー」 イーライ・ブラウン(著)
海賊冒険×お料理小説
1819年のイギリス。雇い主を海賊団に殺され、海賊船に拉致された料理人。女船長から「命が惜しければ最高の料理を作れ!」と脅される。。そのうち、フランス人科学者率いる敵船に海賊船が襲われるが!?・・
「パイの物語」 ヤン・マーテル(著)
2002年度【ブッカー賞】受賞作
1977年、インドのマドラス(インドの都市チェンナイの旧称)からカナダのモントリオールへ出航した日本の貨物船が沈没する。
たった1艇の救命ボートには、16歳の主人公。残りはベンガル虎、ハイエナ、オランウータン、シマウマ。
わずかな非常食と水で1人と4頭のサバイバル漂流が始まった!?・・
「メドゥーサ」 E・H・ヴィシャック(著)
怪奇幻想小説からの海洋奇譚
父を亡くした孤独な少年は、船主ハクスタブルと共に船出する。
目指す海域には何が!?・・
「少女と少年と海の物語」 クリス・ヴィック(著)
カーネギー賞最終候補作
漂流する少女と少年の海洋冒険小説
ヨットが転覆し、漂流していた英国の少年は、同じく漂流していた1人の少女と出会う。鯨やサメ、ウミガメなどの自然の脅威が次々に押し寄せるが、次第に2人は心を通わせる。。
死の危険が迫る極限状態の中、ベルベル人の少女の語る物語が少年の心を救う!?・・
「マンハッタン・ビーチ」 ジェニファー・イーガン(著)
海を舞台に人々の生き様を描く海洋エンタメ
女性の潜水士が珍しい時代の1人の女性の生き様を描く。
第二次大戦期のニューヨーク。潜水士を志すアナ・ケリガンは、マンハッタン・ビーチ近くの屋敷の主に会う。
このイタリア系ギャングの大物デクスター・スタイルズと父親エディ、アナの3人の物語が始まる。
「タイタニックを引き揚げろ」 クライブ・カッスラー(著)
日本冒険小説大賞受賞作
ダイナミックな海洋冒険小説
タイタニック号に積まれた貴重な物質を調査する冒険要素満載の1冊。
「船乗りサムボディ最後の船旅」 ジョン・バース(著)
現代版シンドバッドの物語
現代アメリカから中世バグダッドへ漂着した主人公。
宴会の席で、お互いの6つの航海譚を競い合う。
「レッドオクトーバーを追え」 トム・クランシー(著)
トム・クランシーの最高傑作
ハイテクを盛り込んだ海洋軍事冒険小説
1980年代、ソ連新型潜水艦を巡り、大西洋で展開される米英ソの争奪戦。
緻密に構築されたストーリー展開、時代ならではの米ソの交錯する思惑。
「白鯨 MOBY-DICK」 夢枕 獏(著)
「神々の山嶺」「陰陽師」で知られる作家、夢枕獏による海洋冒険小説
不朽の名作「白鯨」の捕鯨船にジョン万次郎が乗っていたら!?・・
史実も織り込みながらジョン万次郎の視点で進む白鯨版の傑作
注目!「海狼伝」 白石 一郎(著)
日本海洋冒険小説の第1人者とも言われる作家の小説
戦国時代終盤、対馬の青年が海賊へと成長する壮大なドラマ。
瀬戸内海を根城とする村上水軍の将の息子は、海の狼へと成長していった!?・・
「雑賀のいくさ姫」 天野 純希(著)
2019年度(第8回)日本歴史時代作家協会賞【作品賞】受賞作
戦国の海洋を舞台にした傑作歴史ロマン
雑賀、村上、毛利、大友、島津。戦国の西国大名オールスター水軍が、日本を狙う海賊と闘う! イスパニアのイダルゴ(騎士)の家系に生まれたジョアン。乗り込んだ船の難破で、紀伊雑賀のいくさ姫、鶴に拾われる。鶴は、ジョアンと共に商いのため、南洋に向かうが、海賊や大名の思惑がからみ合い!?・・
「コーリング・ユー」 永原 皓(著)
第34回(2021年)小説すばる新人賞受賞作
海洋研究所に勤めるイーサンと飼育員ノアのもとに、国際バイオ企業から依頼が舞い込む。
シャチを訓練して、世界環境を救うかもしれない微生物を回収してほしいとのこと。
イーサンは、ミッション終了後にシャチを故郷の海に帰すことを決意するが!?・・
古典の名作タイトル
「白鯨」ハーマン・メルヴィル(著)
海洋冒険小説の不朽の名作
情景描写や心理描写も優れている小説
船乗りのイシュメールは、宿屋で意気投合したクィークェグと捕鯨船に乗り込む。
そこには、様々な人種のキャラクターがいる。乗組員達の航海は壮絶なものとなる!?・・
「海底二万里」 ジュール・ヴェルヌ(著)
海洋冒険小説の傑作古典
1866年、大西洋に謎の巨大生物が現れる。
アロナクス教授はその正体を暴くため、使用人と共に、高速フリゲート艦に乗り込む。 思わぬたびの始まりとも知らずに・・
「宝島」 ロバート・L. スティーヴンソン(著)
海洋冒険小説の古典的名作
イギリス港町の宿屋の息子が地図を頼りに宝が埋められているという孤島を目指し出帆するが、海賊の残党が!?・・
海洋冒険マンガ
「ダンピアのおいしい冒険」 トマトスープ(著)
【ウェブマンガ総選挙2020】 第4位
実在した航海士、ウィリアム・ダンピアの冒険を描いた海洋歴史冒険飯まんが
17世紀、英国の海賊船に乗り込んだ探検家・ダンピア。様々な寄港地で変わった食材を食べる方法を思いつくが!?・・
章の間には、マメ知識になる歴史事実の記載も。
「ドリトル先生航海記」 ヒュー・ロフティング(著)
ニューベリー賞受賞
イギリスの名作。動物と話せるお医者さんのドリトル。
ある日、うかぶ島クモザル島で、友達の大博物学者が行方不明になります。助手のトミー少年と動物達を連れ、クモザル島へ向かうが!?・・