【ガラスの鍵賞】歴代受賞作一覧|最新受賞作品などGlass Key Award

ガラスの鍵賞歴代

ガラスの鍵賞を受賞した作品を一覧で掲載しています。

スカンジナビア半島(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)の3ヶ国にアイスランド、デンマークを加えた5ヶ国による文学賞。

北欧のミステリ小説で最高の文学賞と言われている「ガラスの鍵賞」受賞作には、北欧ミステリの名作が多く選ばれています。

ガラスの鍵賞とは!?

ガラスの鍵賞とは、北欧の文学賞の中で最も権威がある賞です。

別名:「スカンジナヴィア推理作家協会賞」と言われることもあります。

北欧5ヶ国(アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク)の最も優れた推理小説に贈られる文学賞です。

 

【ガラスの鍵賞】歴代受賞作一覧

2021年 受賞作

「忘れたとは言わせない」 トーヴェ・アルステルダール(著)

忘れたとは言わせない (角川文庫)
スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長篇賞、ガラスの鍵賞W受...

スウェーデン推理小説アカデミー最優秀ミステリ賞とのW受賞作

2022年8月31日の発売となっています。

23年前、凶悪事件を自白した14歳の少年が釈放される。その当日、事件が起き、少年の父親が死体で発見される。。捜査が進むうち、過去の別の事件が浮き彫りになるが!?・・

アメリカでテレビ化も決定とのことです。

 

2020年 受賞作

「The Shadow hunter」 Camilla Grebe(著)

2018年にも受賞のスウェーデン作家、カミラ・グレーべの著作が受賞しています。

邦訳はされていません。

 

2019年 受賞作

「娘を呑んだ道」 スティーナ・ジャクソン(著)

娘を呑んだ道 (小学館文庫 シ 8-1)
2019年「ガラスの鍵」賞受賞作! 3年前、スウェーデン北部...

[2018年] スウェーデン推理作家アカデミー「最優秀犯罪小説賞」受賞

デビュー作でのガラスの鍵賞受賞。

スウェーデン北部の村を舞台に風土を感じるミステリ。

3年前に失踪した17歳の少女、リナ。現在でも娘の捜索を単独で続ける父親。一方、母親と引っ越してきたメイヤ。彼女もまたリナが失踪した場所の近くで行方不明になるが!?・・

 

2018年 受賞作

「After She’s Gone」 Camilla Grebe(著)

After She's Gone
After She's Gone

2020年と併せて2度受賞しているカミラ・グレーべ(スウェーデン作家)の著作です。 邦訳はされていません。

 

2017年 受賞作

「Quicksand」 Malin Persson Giolito(著)

Quicksand: A Novel
Quicksand: A Novel

スウェーデン作家の作品です。邦訳はされていません。

 

2016年 受賞作

「樹脂」 エーネ・リール(著)

樹脂 (ハヤカワ・ミステリ 1923)
デンマークの僻地に住む一家。ほぼ自給自足の幸せな暮らしは、ク...

「デンマーク推理作家アカデミー賞」と合わせて2冠に輝いたミステリ

デンマークの僻地、ゴミ屋敷で育つ少女リウ。隔絶された世界で一家はどうなるのか!?・・

異様な環境、両親の愛、北欧ミステリらしく陰鬱したムード漂うスリラー

 

2015年 受賞作

「楽園の世捨て人」 トーマス・リュダール(著)

楽園の世捨て人 (ハヤカワ・ミステリ1915)
【「ガラスの鍵」賞受賞】 母国デンマークを捨て、大西洋に浮か...

大西洋に浮かぶカナリア諸島。

母国デンマークを離れ、この地で暮らす元タクシー運転手兼ピアノ調律師の主人公エアハートは海岸の車から幼児の死体を発見する。。観光産業への影響からことをうやむやにしようとする警察。。エアハートは真相を探るが・・

 

2014年 受賞作

「最後の巡礼者」 ガード・スヴェン(著)

最後の巡礼者 (上) (竹書房文庫 す 8-1)
「ガラスの鍵賞」「リヴァートン賞」「マウリッツ・ハンセン新人...

「リヴァートン賞」「マウリッツ・ハンセン新人賞」なども受賞し、北欧のミステリ賞で3冠の警察小説

2003年、第二次世界大戦の英雄の死体が自宅で見つかる。ノルウェーの貿易相まで登りつめた人物は何故殺されたのか!?・・

ナチスの鉤十字が刻まれたナイフが凶器として手掛かりだが!?・・

 

2013年 受賞作

「猟犬」 ヨルン・リーエル ホルスト(著)

猟犬 (ハヤカワ・ミステリ 1892)
三冠受賞! 「ガラスの鍵」賞、マルティン・ベック賞、ゴールデ...

「マルティン・ベック賞」「ゴールデン・リボルバー賞」などと合わせ3冠受賞の警察小説

ノルウェー作家による北欧ミステリ賞独占の警察小説。

17年前の殺人事件を指揮していた刑事が責任を問われて停職処分に・・真犯人は誰なのか!? ひとり真相を追うが、新たな事件が!?・・

 

2012年 受賞作

「7人目の子」 エーリク・ヴァレア(著)

7人目の子(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 22-1)
その孤児院には秘密があった……〈ミレニアム〉〈特捜部Q〉読者...

デンマークの北欧サスペンス

児童養護施設の秘密など、北欧らしいテーマを含んだミステリ。

孤児院の秘密とは!?・・

 

2011年 受賞作

「許されざる者」 レイフ・GW・ペーション(著)

許されざる者 (創元推理文庫)
国家犯罪捜査局の元凄腕長官ヨハンソン。脳梗塞で倒れ、命は助か...

英国推理作家(CWA)協会賞インターナショナルダガーなど、5冠に輝く警察小説。

スウェーデンミステリ界の重鎮レイフ・GW・ペーションの代表作的作品

脳梗塞で倒れ、麻痺が残る元国家犯罪捜査局の長官ヨハンソン。そんな彼の主治医が明かす秘密。。ヨハンソンは、25年前の事件を調べ直すが!?・・ 「時効」という司法制度を考えさせられるミステリ

 

2010年 受賞作

「特捜部Q -Pからのメッセージ-」 ユッシ・エーズラ・オールスン(著)

特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ミステリ 1860)
「特捜部Q」――未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新...

デンマーク警察小説シリーズの人気作品シリーズ第3弾

血文字で「助けて」と書かれた紙入りのボトルが海辺に流れ着く。誰が何のために!?・・

2022年現在、第8作目まで発売されており、最新作は「アサドの祈り」となっています。

 

2009年 受賞作

「冬の灯台が語るとき」 ヨハン・テオリン(著)

冬の灯台が語るとき (ハヤカワ・ミステリ文庫 テ 14-2)
「ガラスの鍵」賞、英国推理作家(CWA)協会賞、スウェーデン...

「英国推理作家(CWA)協会賞」「スウェーデン推理作家アカデミー賞」と合わせて3冠に輝いた

スウェーデンから橋1本でつながるエーランド島。

そこに移住したヨアキムと家族。しかし、屋敷には次々と異変が!?・・北欧小説らしく猛吹雪の描写など、孤立した屋敷が舞台の本格ミステリ

 

2008年 受賞作

「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」 スティーグ・ラーソン(著)

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上・下合本版) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせる...

ポリティカルサスペンスの金字塔的作品

北欧ミステリブームの火付け役「ミレニアム1~ドラゴンタトゥーの女」に続くシリーズ第3弾。

スティーグ・ラーソンの遺作で、3部作の完結名作。

リスベットの宿敵ザラチェンコの正体とは!?・・

 

2006年 受賞作

「ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女」 スティーグ・ラーソン(著)

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法...

北欧ミステリブームの発端となった故スティーグラーソンの北欧ミステリ

リスベットの壮大な物語の幕開け。

映画化もされています。

 

2005年 受賞作

「制裁」 アンデシュ・ルースルンド(著)

制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

最優秀北欧犯罪小説賞と併せて受賞

多くの北欧ミステリで賞を獲っているスウェーデンの人気作家アンデシュ・ルースルンドのデビュー作

北欧ミステリの最高峰との声もある1冊です。

 

2003年 受賞作

「緑衣の女」 アーナルデュル・インドリダソン(著)

緑衣の女 (創元推理文庫)
男の子が拾った人間の骨は、どう見ても最近埋められたものではな...

英国推理作家(CWA)賞 ゴールド・ダガー賞と併せて受賞

アイスランドの首都レイキャヴィク警察犯罪「エーレンデュル捜査官シリーズ」4作目

最近埋められたとは思えない人間の骨を男の子が拾う。付近には英米の軍のバラックなどもあったらしいが、近所の住民からは緑のコートの女の情報が入るが・・

過去と社会問題を絡めたミステリ

 

2002年 受賞作

「湿地」 アーナルデュル・インドリダソン(著)

湿地 (創元推理文庫)
北の湿地の建物で老人の死体が発見された。現場に残された謎のメ...

英国推理作家(CWA)賞 ゴールド・ダガー賞と併せて受賞

レイキャヴィク警察犯罪「エーレンデュル捜査官シリーズ」3作目(1、2作目が邦訳されていないため)

 

おわりに

2002年以前にもジョー・ネスポ「ザ・バット 神話の殺人」やホーカン・ネッセル(未訳)など大物作家が受賞しています。

ザ・バット 神話の殺人 (集英社文庫)
オーストラリアで起きた連続女性殺人の捜査に当たることになった...

2020年と2018年には、「サンクトペテルブルクから来た指揮者」などの著者でもあるカミラ・グレーベが2度受賞しています。