ピュリツァー賞の文学賞、フィクション部門の歴代受賞作品をまとめています。
アメリカ(USA)作家の優れた小説に与えられるフィクション部門を掲載しています。
「ニッケル・ボーイズ」「オーバーストーリー」「地下鉄道」「レス」など..
ピュリツァー賞とは!?
ピュリツァー賞とは、アメリカ合衆国での新聞、雑誌、オンライン上の報道、文学、作曲などの功績に授与される賞です。
そのピュリツァー賞の部門のひとつに「フィクション部門」があります。
アメリカ人著者による優れたフィクションが選ばれます。
以前は、小説部門と言われていました。
2024年度 受賞作品
「Night Watch」 Jayne Anne Phillips(著)
歴代受賞作【フィクション部門】
2023年度 受賞作
「トラスト ―絆/わが人生/追憶の記/未来―」 エルナン・ディアズ(著)
[2023年] ピュリッツァー賞 受賞作
カーカス賞、ジョン・アップダイク賞なども受賞。
オバマ元大統領も絶賛の現代アメリカ文学の最先端
1920年代、ニューヨーク。ニューヨーク金融界の頂点に登り詰めた投資家ベンジャミン・ラスク。その妻ヘレンは、社交界で名声を得るが、やがて精神に病をきたしてしまう・・ 夫妻の巨万の富の代償は、いったい何だったのか!?ーー フィクションと現実を織り交ぜつつ・・
2022年度 受賞作
「The Netanyahus」 Joshua Cohen(著)
翻訳はまだされていません。
楽しくて陽気なコメディ小説とのことです。
アイデンティティ、政治などが融合したフィクションとノンフィクションが入り混じる1冊。
2021年度 受賞作
「The Night Watchman」 Louise Erdrich(著)
WINNER OF THE PULITZER PRIZE IN FICTION 2021
2021年度のピュリツァー賞フィクション部門は、ルイーズ・エルドリッチ氏の「ザ・ナイト・ウォッチマン」に決定しました。
アメリカ先住民がらみの小説です。
2020年度 受賞作
「ニッケル・ボーイズ」 コルソン・ホワイトヘッド(著)
2017年に「地下鉄道」で受賞したコルソン・ホワイトヘッドが2度目の受賞という快挙となりました。
1960年代のアメリカを舞台に、自由を夢みた黒人少年達の物語です。
2019年度 受賞作
「オーバーストーリー」 リチャード・パワーズ(著)
2020年(第6回)日本翻訳大賞の二次選考対象まで残りました。
「環境破壊への危機意識」を提唱する自然派文学小説
木の話、そして人間達の物語。
”オーバーストーリー”とは、「森の一番高い層を形成する木々のこと」だそうです。
2018年度 受賞作
「レス」 アンドリュー・ショーン・グリア(著)
喜劇の作品がピュリツァー賞を受賞するのは、珍しいことだそうです。
ページ数が少なめで冊子も薄めなので、いっき読みもできる快作!
2017年度 受賞作
「地下鉄道」 コルソン・ホワイトヘッド(著)
全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞、カーネギー・メダル・フォー・フィクションなども受賞
暗い地下を走る鉄道以外にも、「地下鉄道」という秘密結社もタイトルの意味に含まれているようです。
実在した秘密結社「地下鉄道」とは、アメリカの黒人奴隷が南部から奴隷制の廃止されていた北部の州へ亡命することを手助けした組織だったそうです。
2016年度 受賞作
「シンパサイザー」 ヴィエト・タン・ウェン(著)
エドガー(アメリカ探偵作家クラブ)賞の最優秀新人賞も受賞しています。
ヴェトナム系アメリカ人作家によるヴェトナム戦争絡みのスパイ小説
2015年度 受賞作
「すべての見えない光」 アンソニー・ドーア(著)
2017年(第3回)日本翻訳大賞 受賞
ナチスドイツ時代の暗黒と儚く美しい物語
若いドイツ兵と盲目の少女をつなぐのは、ラジオから聞こえる懐かしい声
2014年度 受賞作
「ゴールドフィンチ」 ドナ・タート(著)
全4巻からなる長編大作
友情、裏切り、恋愛など入り混じる犯罪活劇