鮎川哲也賞の歴代受賞作品をまとめています。
国内の文学賞として知られる鮎川哲也賞についてと過去の受賞作を掲載しています。
おもしろいと噂のおすすめミステリ小説などが多く選出されています。
鮎川哲也賞【歴代受賞作品】
2024年(第34回)受賞作
「禁忌の子」 山口 未桜(著)
現役医師による医療×本格ミステリ
救急医・武田の元に搬送されてきた一体の溺死体。その身元不明の遺体は、武田と瓜ふたつだった。。武田は、旧友の医師・城崎と共に、調査を始める。そこから見えてくる思いもよらぬ真相とは!?・・ 過去と現在が交錯し!?
2023年(第33回)受賞作
「帆船軍艦の殺人」 岡本 好貴 (著)
海上の巨大な軍艦「密室」で起こる不可能犯罪
18世紀末、フランスと交戦状態の英国海軍は、兵士不足だった。戦列艦ハルバート号は強制微募の若者達を乗せ、北海を目指す。しかし、水兵が殺害される事件をきっかけに、不可解な連続殺人が発生し!?・・
2022年(第32回)受賞作
- 受賞作なし
2021年(第31回)受賞作
- 受賞作なし
2020年(第30回)受賞作
「五色の殺人者」 千田 理緒(著)
不可能犯罪の真相を暴く本格ミステリ
介護施設・あずき荘で働く明治瑞希(メイ)はある日、撲殺死体を発見する。犯人を目撃したのは、5人の老人。しかし、それぞれの食い違う証言。。そして、見つからない凶器の謎。そんな折、メイの同僚のハルが片想いをしている相手に容疑がかけられ!?・・
2019年(第29回)受賞作
「時空旅行者の砂時計」 方丈 貴恵(著)
クローズド・サークル、特殊設定ミステリ、屋敷見取り図など、ミステリ好きにおすすめ
約60年前にタイムトラベルした加茂。妻を救うため、竜泉家の人々を襲った「死野の惨劇」の真相を解明しようとするが!?・・ 竜泉家の別荘で、不可能殺人と竜泉家一族の呪いを解放できるのか!?ー
本格ミステリ作家のデビュー作。
2018年(第28回)受賞作
「探偵は教室にいない」 川澄 浩平(著)
日常の謎を解く、青春ミステリ連作集
札幌を舞台に、少年少女達が不思議な謎と出会う4つの物語
海砂真史は、幼馴染みの鳥飼歩と9年ぶりに再会を果たす。ある日、海砂真史のもとに届いた差出人不明のラブレターがきっかけだった。。日々の中で出会う謎を通して、少年少女は新たな扉を開くが!?ーー
2017年(第27回)受賞作
「屍人荘の殺人」 今村 昌弘(著)
このミステリがすごい!2018年版【国内編】第1位
「週刊文春」ミステリーベスト 第1位
2018 本格ミステリ・ベスト10 第1位
デビュー作で3冠の著者の「魔眼の匣の殺人」「兇人邸の殺人」シリーズに続く第1弾
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介。同大学の探偵少女、剣崎比留子と共に、映画研究部の夏合宿でペンション紫湛荘を訪ねる。しかし、部員の1人が密室で惨殺死体で発見される。。さらに、連続殺人が起き!?・・
2016年(第26回)受賞作
「ジェリーフィッシュは凍らない」 市川 憂人(著)
21世紀版「そして誰もいなくなった」とも言われる本格ミステリ
小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えたと言われていた。ファイファー教授など技術開発メンバー6人は、新型タイプの長距離性能の最終確認試験を行っていた。しかし、閉鎖状況の艇内でメンバーの死体が発見される。。試験機ごと雪山に閉じ込められ、脱出の術もないが!?・・
2015年(第25回)受賞作
- 受賞作なし
2014年(第24回)受賞作
「ビリヤード・ハナブサへようこそ」 内山 純(著)
店に持ち込まれる不思議な事件の談義
中央(あたりあきら)は、元世界チャンプ・英雄一郎先生が経営するビリヤード場でアルバイトをしている。常連客は、いつも議論をしながらプレーしているが、事件についての議論もしばしば。そんな時、常連客の1人が会社で起きた不審死の話を始め!?ーー
2013年(第23回)受賞作
「名探偵の証明」 市川 哲也(著)
名探偵達の姿を描いた長編ミステリ
人里離れた別荘で起こる密室殺人ーー
1980年代、推理小説界に「新本格ブーム」を巻き起こした名探偵・屋敷啓次郎。しかし、現在は、過去の事件の傷と共に、ひっそり暮らしていた。そんな彼を元相棒が訪ねてきて!?・・
2012年(第22回)受賞作
「体育館の殺人」 青崎 有吾(著)
アニメオタクの駄目人間で、学内随一の天才・裏染天馬が謎を解く!?ーー
風ヶ丘高校の旧体育館。放課後の激しい雨で密室状態と思われる場所で、放送部長が何者かに刺殺される。。警察は、現場体育館に唯一いた女子卓球部の部長の犯行だともくろむが!?・・
鮎川哲也賞とは!?
鮎川哲也賞は、東京創元社が主催する公募の新人文学賞です。
1988年に一般公募として始まり、翌年に鮎川哲也賞として創設されました。
受賞作品は、毎年、10月に東京創元社から刊行されます。
過去の受賞者
- 「大鞠家殺人事件」で2022年日本推理作家協会賞を受賞した芦辺拓さん
- 「サクリファイス」など自転車ロードレース小説シリーズでも知られる近藤史恵さん
- 「medium 霊媒探偵城塚翡翠」で、「このミステリーがすごい!」2020年版【国内編】第1位など5冠の相沢沙呼さん
- 「屍人荘の殺人」で、このミステリがすごい!2018年版【国内編】第1位など3冠の今村昌弘さん
といった有名作家さんなどが受賞されています。