【動物文学・寓話小説25選】犬、猫、馬、象、熊、ゴリラなどの物語

動物文学小説

犬、猫を中心に、様々な動物がテーマの小説をまとめています。

動物文学と言われる小説で、熊、ゴリラ、キツネ、象、馬などの作品を掲載。

動物文学の名作もたくさん!

猫小説

「猫を処方いたします。」 石田 祥(著)

2023年(第11回)京都本大賞 受賞作

猫と人が紡ぐ、ハートフルストーリー

京都市中京区の路地にある「中京こころのびょういん」。病院を訪れた患者に医師が処方するのは、猫だった!?・・ 患者達は、決められた日数、猫と暮らすことになる。やがて、彼らの心も少しづつ変化していき!?ーー

 

「猫の傀儡(くぐつ)」 西條 奈加(著)

時代ミステリの傑作

猫町に暮らす野良猫のミスジ。「傀儡師」となり、人を操り、猫のために働かせる。依頼をこなすうち、失踪した先代・順松の意外な真相に辿りつき!?--

 

「本を守ろうとする猫の話」 夏川 草介(著)

ベストセラー「神様のカルテ」著者によるビブリオ小説

高校生の夏木林太郎は、幼い頃に両親が離婚し、母の他界で祖父との2人暮らしをしてきた。その祖父が営む古書店の「夏木書店」。しかし、祖父も突然亡くなり、本の整理をしたいた林太郎は書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会うが!?・・



犬小説

「少年と犬」 馳 星周(著)

少年と犬
文藝春秋
発売日:2020/5/15

[2020年上半期] 直木賞 受賞作

6篇からなる連作短編小説

ハードボイルド作家・馳星周の犬と人間の感涙作。

2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母と介護をする姉のため、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日、コンビニで野良犬を拾う。犬の名は「多聞」。和正の守り神のような存在になるが、多聞はいつも南の方向へ顔を向けている。どこへ行こうとしているのか!?・・

 

「犬がいた季節」 伊吹 有喜(著)

[2021年]  本屋大賞 第3位

青春小説の傑作

1988年夏。高校に迷いこんだ1匹の白い子犬コーシロー。コーシローは、生徒と共に学校生活を送ってゆく。昭和~平成、令和と続く時代と共に、コーシローが見つめ続けた18歳の決意とは!?・・

 

「一億円の犬」 佐藤 青南(著)

一億円の犬
実業之日本社
発売日:2023/11/9

疾走感あるジェットコースター・サスペンス

人間を変えるのは、お金と犬!?ーー

SNSに漫画(保護犬さくら、港区女子になる)を投稿している梨沙。ある日、出版社の編集者から書籍化のオファーを受ける。動画サイトで人気になると億単位の収入も見込めるという。。年収1億円を夢見る梨沙は、大胆な行動に出るが!?・・

愛犬家のミステリ作家による犬に泣けるミステリ小説。

 

「雨降る森の犬」  馳 星周(著)

犬の愛らしい姿と山の癒し

9歳で父を亡くした中学生の雨音。母親と合わず、学校も行かなくなり、バーニーズ・マウンテン・ドッグと暮らす伯父のもとに身を寄せることになる。隣の高校生・正樹とも仲が深まり、2人は登山の楽しみに目覚める。2人の側には、常に自然と愛犬ワルテルの姿があり!?--

 

「迷犬マジック」 山本 甲士(著)

ほっこり系犬関連小説

日々の生活が冴えない人々の前に現れる黒柴の迷い犬。独居老人、アラフォー独身男、路上ライブをする若者、ライター志望のアラサー女子、首輪にマジックと書かれた謎の犬の出現で、それぞれの日常に少しずつ変化が訪れるーー

 

「さいごの毛布」 近藤 史恵(著)

犬の終生看護を描いた小説

年老いた犬を看取る老犬ホームに勤めることになった智美。オーナーや同僚、老犬ホームの存続を脅かす事件の数々から、愛犬の終の棲家の平穏を守ることが出来るのか!?・・

老犬ホームの様々な事件とは!?--



その他の動物小説

「ともぐい」 河﨑 秋子(著)

第170回(2023年下半期)直木賞 受賞作

動物文学の最高到達点 /熊との闘いを描く熊文学

明治後期の北海道の山。熊爪は、山中で山男として熊をも狩る。マタギではなく、猟師でもない熊爪と穴持たずの熊、盲目の少女、ロシア戦争に向かう時代を背景に!?・・

 

「雪の練習生」 多和田 葉子(著)

第64回(2011年) 野間文芸賞 受賞

ホッキョクグマ3代の物語

ホッキョクグマのクヌート。ベルリン動物園の大スターだったクヌートと母親のトスカ、祖母を主人公にした3話からなる1冊。

全米図書賞【翻訳文学部門】受賞作家による動物文学。

 

「キツネとわたしの友情と生態」 キャサリン・レイヴン(著)

豊かな自然とキツネの傑作エッセイ

モンタナ州の自然豊かな地。1匹の野性キツネが、毎日、16時15分になると彼女の家の前にやってくる。生物学者の彼女は、徐々に友情を感じ始めるが!?--

 

「狐には向かない職業」 ジュノー・ブラック(著)

地元紙記者のキツネのヴェラは、ヒグマの警察副署長オーヴィルと事件を追う。。 気難しいヒキガエルのオットーの死体が発見されたというのだが!?・・

 

「象の旅」 ジョゼ・サラマーゴ(著)

象の旅
書肆侃侃房
発売日:2023/3/17

ノーベル文学賞作家による史実に基づく傑作

1551年、ポルトガル国王からオーストリア大公へ贈られたインド象。象使い、護衛の一隊などとの旅のドタバタ道中記。

 

「チョプラ警部の思いがけない相続」 ヴァシーム・カーン(著)

チョプラ警部の思いがけない相続
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日:2023/5/18

CWAヒストリカル・ダガー賞受賞作家のインドミステリ

インド、ムンバイを舞台に、警部と子像の探偵コンビが大活躍!

警官人生が終わる退職日、チョプラ警部は、伯父から「子象」を相続する。署で待っていたのは少年の水死体。チョプラは独自に調査を始めるが、インド裏社会を巻き込む事件に発展し!?・・

 

「すべての美しい馬」 コーマック・マッカーシー(著)

アメリカ文学の巨匠、コーマック・マッカーシーの名作

馬と少年のアメリカ青春小説

1949年。16歳の少年ジョン・グレイディは、自分の人生を選びとるため、親友と愛馬とメキシコへ越境する。途中、少年をひとり加え、3人は運命の渦中へ踏み込んでいくーー

 

完成度の高い「動物文学」で、国境3部作の「越境」もおすすめです。

越境
早川書房
発売日:1995/10/1

 

「コックファイター」 チャールズ・ウィルフォード(著)

ノワール(暗黒)小説の重鎮、チャールズ・ウィルフォードの闘鶏小説

伝説的カルト映画の原作。

アメリカ南部。プロの闘鶏家フランク・マンスフィールドは、闘鶏に命を懸けてきた。最優秀闘鶏家賞のメダルを手にするまでは、誰とも口をきかないという・・ しかし、サシの勝負に敗れ、最後の鶏まで失ったフランクは復活をかけ動き始めるが!?--

 

「ゴリラ裁判の日」 須藤 古都離(著)

第64回 メフィスト賞 受賞作

アメリカのハランベ事件をモチーフにした物語

カメルーンで生まれたニシローランドゴリラのローズ。人間に匹敵する知能を持ち、手話で会話も出来る。アメリカの動物園で暮らし、夫にも恵まれるが、その夫は「檻に侵入した4歳の人間の子供を助けるために」という理由で銃で殺されてしまう。。ローズは、裁判で闘いを挑むが!?--

 

「ペンギン・ハイウェイ」 森見 登美彦(著)

未知との出会いの物語

小学4年生の僕が住む町に、突然、ペンギン達が現れた。。この事件に、歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知った僕は、謎を研究するが!?・・

 

「ペンギンの憂鬱」 アンドレイ・クルコフ(著)

ウクライナの国民的作家による不条理な物語

ソ連崩壊後のウクライナの首都キエフ。売れない小説家の主人公はペンギンと暮らす。

新聞の死亡記事を書く仕事を始めた矢先、不穏な出来事が次々と起こり始めるが!?・・

 

「羊飼いの想い イギリス湖水地方のこれまでとこれから」 ジェイムズ・リーバンクス(著)

ベストセラー「羊飼いの暮らし」待望の続篇

イギリス湖水地方の美しい自然と環境。牧歌的な風景。暖かな陽の光、きらめく小川、鮮やかな緑など、羊飼いの経歴を持つ著者による詩的な文章。イギリス湖水地方の理想と現実の物語。

 

「白夜に沈む死」 オリヴィエ・トリュック(著)

北欧のトナカイ問題を扱った警察小説

沿岸の町ハンメルフェスト。石油景気に湧く町に侵入するトナカイを巡り、所有者と住人のトラブルが絶えない。。そんな折、トナカイ所有者の青年が死亡する。同じ場所で市長も死体で見つかる。。トナカイ警察のクレメットとニーナは、捜査を始めるが!?・・

 

「雪豹(ユキヒョウ)」 ピーター・マシーセン(著)

【全米図書賞】受賞作

特別な環境にのみ生息する雪豹(ユキヒョウ)が題材のネイチャーライティング。

ヒマラヤ奥地などに生きる雪豹(ユキヒョウ)の幻の生態。マシーセンは、伝説の動物を求め、山峡を縫うが登山行は困難を極め、辿り着いた先には!?--

雪豹(ユキヒョウ)を求めて秘境を分け入る自然描写豊かな実話。

 

「動物農場」 ジョージ・オーウェル(著)

ジョージ・オーウェルの名作

全体主義を批判的に描いた風刺小説

残忍で無能な農場主に虐げられてきた動物達。2匹の豚、スノーボールとナポレオンをリーダーとし、革命を起こす。「すべての動物は平等である」という理念のもと、人間を追い出し、農場経営を始めるが!?・・

従軍記者としてスペイン戦線を経験した著者が見た、スターリン独裁下の社会主義の実態、ソビエト的ファシズム。

 

絵本

「どうぶつ会議」 エーリヒ・ケストナー(著)

子供達の未来を祈る絵本

戦争をやめない人間達にご立腹の動物たちが国際会議を開く。動物会議のスローガンはただ1つ「子供達のために・・」。

 

「二番目の悪者」 林 木林(著) 庄野 ナホコ(著)

二番目の悪者
小さい書房
発売日:2014/11/26

図書館員がえらぶ 選書センター大賞 2022 【大賞】受賞作品

一国の王になりたかった金色のたてがみを持つライオン。自分こそが王にふさわしいと思っていたが、優しい銀のライオンが「次の王様候補」と噂に聞く。。そして、金のライオンはとんでもないことを始めるが!?ーー

全国学校図書館協議会選定図書(小学校高学年・中学生向け)