《夏がテーマの小説15選》夏休みにおすすめの作品一覧

夏の小説

夏を感じる小説を近年の作品でまとめました。

ロードノベルや青春ものなど、夏休み感満載の小説をまとめています。

主観で抽象的ですが、夏に読みたい小説という括りにしています。

《夏を感じる小説》一覧

「君と夏が、鉄塔の上」 賽助(著)

君と夏が、鉄塔の上
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2023/6/23

青春ファンタジー小説の傑作!

鉄塔マニアの伊達は、中学最後の夏休みをダラダラ過ごしていた。登校日、同級性の帆月(ほづき)から「鉄塔のうえに男の子が座っている」と声をかけられる。次の日から、比奈山(ひなやま)も巻き込み、鉄塔の上に座る男の子の謎を解き明かそうとするが!?ーー

夏の爽やかな景観が浮かぶ、夏休みの旅や恋愛を絡めた青春小説。

 

「夏色ジャンクション」 福田 栄一(著)

ミニバンで寝起きする青年、おちゃめな老人、ヒッチハイクで青森を目指すアメリカ娘の3人で東北方面の北へ向かう青春ロードノベル

3人の人生を乗せて走る熱い夏の1週間。

住まいを失った信之は、ちょっとした出会いから700万円を所持する老人・勇を山形まで送り届けることに!?・・

 

「夏へのトンネル、さよならの出口」 八目 迷(著)

第13回小学館ライトノベル大賞 ガガガ賞&審査員特別賞のW受賞

夏の田舎町が舞台の青春SF小説

高校生の男女が時空を超えるトンネルに挑む

海に面する田舎町・香崎。夏のある日、高校生の塔野カオルは、「ウラシマトンネル」という都市伝説を耳にする。中に入ると、欲しいものが何でも手に入るという。5年前に、最愛の妹・カレンを事故で亡くした彼は、あることを思いつくが!?・・

 

「夏の約束、水の聲」 椎名 寅生(著)

いっき読み必至の青春離島サスペンス

美しい海に囲まれた離島・玖輪島(くわじま)。客の出迎えを待つ民宿の息子・辰水(たつみ)の前に現れたのは、15歳の少女・沙織だった。沙織は、夜の入江で「人魚」と出会い、身体に「死の呪い」を受ける。辰水は、彼女の命を救えるのか!?ーー

ひと夏の恋と冒険を描いた青春サスペンス。

 

「サマーウォーズ」 岩井 恭平(著)

夏に読みたい爽やかな物語

田舎の風習や家族生活など、夏を感じる1冊。

数学の得意な高校2年生の健二は、夏休みの間だけ夏希先輩の実家で過ごすことになる。。そんな時、仮想空間OZでの人工知能「ラブマシーン」の暴走から世界崩壊の危機に巻き込まれていくが!?・・

 

「時をかける少女」 筒井 康隆(著)

映画化もされている不朽の青春SF小説

尾道の風景描写とともに、青い空、まぶしい太陽、入道雲、木々の緑、美しい夕暮れなど、夏を感じる1冊。

思春期の少女が体験した不思議な世界。。

 

「この夏の星を見る」 辻村 深月(著)

青春の感動作!

茨城県立砂浦第三高校の高校生・亜紗。天文部で活動するが、コロナ禍で活動が制限される。。渋谷区立ひばり森中学の中学生・真宙(まひろ)は、「長引け、コロナ」と日々念じている男子。長崎県五島列島の旅館の娘で高校生の円華(まどか)は、クラスメイトに天文台に誘われる。コロナ禍による緊急事態で、複雑な思いを抱える中高生達。やりきれない中、リモート会議を駆使し、天文部の生徒達は、全国で繋がっていき!?ーー



「夏の騎士」 百田 尚樹(著)

百田尚樹作には珍しい純文学系小説

43歳の主人公が小学6年生の夏(昭和最後の夏)を振り返る。。

秘密基地、友達、人間関係など、誰もが経験したような懐かしさと夏休みの雰囲気があります。

サスペンス要素も含みつつ・・ 百田版「スタンド・バイ・ミー」

少年達の経験と共に、大人でも昔の夏休みを思い出すような作品です。

 

「スキマワラシ」 恩田 陸(著)

直木賞・本屋大賞作家の新作

ひと夏の冒険を描くファンタジックミステリ

古道具店を営む兄弟の太郎と散多。物に触れると記憶が見えるという能力のある散多は、古いタイルから幼い頃に亡くした両親の姿を見る。。両親にまつわる謎と廃ビルで目撃された少女の都市伝説が交差し!?・・

 

「海神の島」 池上 永一(著)

海神の島
中央公論新社
発売日:2020/9/8

沖縄生まれの3姉妹が、沖縄、東京、鹿児島、福岡、山口、台湾を縦横無尽に疾駆する冒険小説です。

失われた「海神の秘宝」を巡り、海中考古学などロマンのある話です。

直木賞候補経験もある作家で、他作品に、2008年刊行の「テンペスト」などがあります。

 

「蝉かえる」 櫻田 智也(著)

蝉かえる
東京創元社
発売日:2020/7/13

[2021年] 日本推理作家協会賞受賞作

[2021年] 本格ミステリ大賞受賞作

本格推理小説五編の連作集。昆虫好きの青年が探偵として謎解きをする。

蝉やホタル、甲虫など、夏の虫になぞったタイトルと共に、生態系も。

ブラウン神父に次ぐ名探偵とも言われています。

 

「夢幻花(むげんばな)」 東野 圭吾(著)

夢幻花
PHP研究所
発売日:2016/4/7

柴田錬三郎賞 受賞作

東野圭吾作品の名作

入谷のアサガオ(朝顔)祭りなど、屋台と浴衣と合わせて夏の風情を感じる描写も。

花を管理しながら余生をおくる老人が殺される。。遺体の発見者で孫の梨乃がアップした「祖父の庭から消えていた”黄色い花”の情報」を見た警察庁の蒲生要介が近づいてくるが!?・・

禁断の花を巡る人間ドラマ。



「夜明けのパトロール」 ドン・ウィンズロウ(著)

夜明けのパトロール
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2011/7/23

クライムノベルの巨匠ドン・ウィンズロウのサーフィン探偵小説

南カリフォルニアのサンディエゴで探偵を営む主人公。

仕事よりもサーフィンを好み、サーフィンチームの面々とサーフライフを楽しむ。仕事の方では失踪したストリッパー探すことになるが!?・・

サンディエゴのPA(パシフィックビーチ)の歴史やサーフィンの発祥の流れなど、様々な情報を挟みつつ。

 

「天空の草原のナンサ」 ビャンバスレン・ダバー(著)

天空の草原のナンサ
アーティストハウスパブリッシャーズ
発売日:2005/12/1

夏らしい草原が目に浮かぶような物語

モンゴル人女性監督による少女ナンサの成長と遊牧民の暮らし。

モンゴルの自然、風習、文化など。映画化もされています。

 

「自由研究には向かない殺人」 ホリー・ジャクソン(著)

〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい!【海外篇】第1位

イギリスの町を舞台にした謎解き青春ミステリ

主人公の女子校生が自由研究のテーマに選んだのは、5年前の少女失踪事件。。

夏休みの自由研究ではなく大学受験システムの自由研究ですが、ヤングアダルトにも人気のミステリ。