日本推理作家協会により選出される日本推理作家協会賞の受賞作をまとめています。
最新の受賞作を、歴代(過去)の受賞作品とあわせて掲載しています。
2024年(第77回)受賞作品
「地雷グリコ」 青崎 有吾(著)
第37回(2024年)山本周五郎賞 受賞作
本格頭脳バトル小説 全5篇
勝負事にやたらと強い女子高生の射守矢真兎(いもりや・まと)。風変わりなゲームに日常の中で巻き込まれるが!?ーー
歴代受賞作品 一覧
2023年(第76回)受賞作品
「夜の道標」 芦沢 央(著)
長篇ミステリ
1996年。塾の経営者が横浜で殺害された。元教え子が被疑者として浮かびあがるが、事件発生から2年経過した今も足取りが掴めていない。。殺人犯を匿う女、半地下で暮らす殺人犯から食糧をもらい生き延びる少年、それぞれの思惑が絡みあい、事態は思いもよらない展開へ!?ーー
「君のクイズ」 小川 哲(著)
「地図と拳」で直木賞を受賞した作家によるエンターテイメント小説
テレビ番組「Q-1グランプリ」の決勝戦に出場した三島玲央。対戦相手が、一文字も問題が読まれていないにも関わらず解答し、優勝するという事態に出くわす。。彼はなぜ問題に正解したのか!? 真相を調べ始めるが!?・・
SNSでも盛り上がりをみせた話題の1冊。
2022年(第75回)受賞作品
〈長編および連作短編集部門〉
「大鞠家殺人事件」 芦辺 拓(著)
[2022年] 本格ミステリ大賞 受賞作
屋敷・大鞠家で起こる殺人劇のクラシカルなミステリ
第二次世界大戦中の大阪。化粧品会社で財をなした大鞠家の屋敷には一族や丁稚奉公が暮らしていた。ある日、長男が結婚することになり、お嫁さんが嫁いできた。彼女は一族を次々に襲う事件に巻き込まれていくが!?・・
本格推理小説の王道。
2021年(第74回)受賞作品
〈長編および連作短編集部門〉
「インビジブル」 坂上 泉(著)
実在した「大阪市警視庁」を舞台にした戦後史×警察サスペンス
「蝉かえる」 櫻田 智也(著)
本格ミステリ大賞も受賞しています。
〈短編部門〉
「#拡散希望」(新潮社 小説新潮2月号) 結城 真一郎(著)
〈評論・研究部門〉
「真田啓介ミステリ論集 古典探偵小説の愉しみⅠ フェアプレイの文学」
「真田啓介ミステリ論集 古典探偵小説の愉しみⅡ 悪人たちの肖像」真田 啓介(著)
2020年(第73回)受賞作品
長編および連作短編集部門
「スワン」 呉 勝浩(著)
[2023年版] このミステリがすごい!【国内編】第1位の「爆弾」などで知られる作家の作品
短編部門
「夫の骨」(祥伝社「夫の骨」収録) 矢樹 純(著)
評論その他の部門
「遠藤周作と探偵小説 痕跡と追跡の文学」 金 承哲(著)
日本推理作家協会賞とは!?
日本推理作家協会賞は、その伝統からミステリー界で最も権威ある賞と言われています。
主催は、日本推理作家協会で、小説家・評論家・翻訳家・イラストレーター・装幀家・漫画家などの個人会員と出版社を中心にした賛助会員で構成されている一般社団法人です。
始まりは、第1回の1948年です。
日本推理作家協会賞という名前の前は、日本探偵作家クラブ賞という名前でした。
さらに前身は、探偵作家クラブ賞という名前でした。
1947年に江戸川乱歩を初代会長として結成された探偵作家クラブが始まりです。
過去の受賞作品は!?
日本推理作家協会賞の過去の受賞作は、有名作品が多く選ばれています。
作家も文豪や巨匠など推理小説界の大物ばかりです。
その中から一部記載すると、横溝正史(著)「本陣殺人事件」 、松本清張(著)「顔」、西村京太郎(著)「終着駅殺人事件」、逢坂剛(著)「カディスの赤い星」、京極夏彦(著)「魍魎の匣」、東野圭吾(著)「秘密」といった作品が受賞しています。