絵画・画家など、アートや美術に関連した美術ミステリ小説のおすすめ。
美術館を舞台にした作品や名画をテーマに据えた謎解き推理小説など。
ゴッホ、フェルメール、レンブラント、ゴーギャン、ピカソ、写楽、葛飾北斎など。
【海外作家】絵画・画家がテーマの美術ミステリ
「グッゲンハイムの謎」 ロビン・スティーヴンス(著)
絵の行方と真犯人を探す謎解きミステリ
夏休みになった12歳の少年テッドは、母&姉と共に、おばさんの住むニューヨークを訪れる。おばさんは、グッゲンハイム美術館の主任学芸員で、休館日に特別に入館させてくれた。しかし、突如、白い煙がたちこめ、テッド達は外に避難する。その間、カンディンスキーの名画〈黒い正方形のなかに〉が盗まれていた・・ テッドは、絵の行方と真犯人を推理するが!? 誰が美術館から名画を盗んだのか?ーー
「ロンドン・アイの謎」の著者による続編。
「黒い睡蓮」 ミシェル・ビュッシ(著)
仏 ルブラン賞 受賞作
フロベール賞 受賞作
モネの「睡蓮」を絡めたフレンチミステリ
モネが「睡蓮」を描いたとされるジヴェルニー村。この有名な村で殺人事件が発生する。。殺された眼科医は、絵画のコレクターでもあった。動機は、絵画取引の怨恨か!?・・ 3人の女性が語る3つの殺人事件。。
モネ「睡蓮」の誕生秘話を読んでいるような叙述ミステリの傑作。
「レンブラントをとり返せ -ロンドン警視庁美術骨董捜査班-」 ジェフリー・アーチャー(著)
ストーリーテラーの巨匠、ジェフリー・アーチャーの美術ミステリー
本物のレンブラントには、「RvR」の署名がある!?--
ロンドン警視庁の新米捜査員ウィリアム・ウォーウィック。大学で学んだ美学を武器に、警察の押収した絵画を贋物と見破る。稀代の大物名画窃盗犯を追うが、ひと筋縄ではいかず!?・・
「謀略のカンバス」 ダニエル・シルヴァ(著)
伝説のスパイ×美術ミステリー
ヴェネツィアで美術修復師として静かな生活を送りたいガブリエルは、元・イスラエル諜報機関長官。ファン・ダイクの名画に懸念があると知らせてきた女性が事故死し、画廊経営者の友人から事件を調べて欲しいと依頼される。やがて、贋作師と背後に潜む組織が見えてきて!?・・
世界的巨匠の名画に浮上した衝撃の真実!?――
「亡者のゲーム」 ダニエル・シルヴァ(著)
ガブリエル・アロン・シリーズ
イスラエル最強のエージェント・ガブリエルは、世界一流の美術修復師とスパイの2つの顔を持つ。
イタリアのコモ湖で惨殺された英国人実業家。被害者は、美術品密売の噂がたつ元スパイだった。。幻の名画を手に入れていたらしい。極秘裏に捜査協力を頼まれたガブリエルは、ヨーロッパを股にかけ、不穏な陰をかぎつけるが!?・・
「パリのアパルトマン」 ギヨーム・ミュッソ(著)
フランス作家の美術(絵画)情報豊富なミステリ
イギリスから来た元刑事、アメリカから来た人気劇作家、この2人が探し見つけた宿泊先がパリのアパルトマンで同じ場所になってしまう。。この家は以前、天才画家の家だった。その故・画家の人生と死んだと言われている息子を辿っていくうちに・・・
「偽りの名画」 アーロン・エルキンズ(著)
美術探偵が挑む美術ミステリ
美術館学芸員のクリス・ノーグレンは、名画展を手伝うため、ベルリンへ赴く。展示されているのは、第二次大戦中にナチスに掠奪され、戦後返還された重要な作品ばかり。しかし、名画展の主任は「この中に贋作がある」と言う。。そして、その主任が不可解な死を遂げる。裏に潜む事実とは!?・・
絵画にまつわる黒い策謀とは!?--
「最後のモナ・リザ」 ジョナサン・サントロファー(著)
美術(アート)ミステリの傑作
1911年、「モナ・リザ」は、ルーブル美術館から盗まれ、2年間行方不明だったー
ニューヨークの画家・美術史家のルークの曾祖父は、100年以上前にルーヴル美術館から「モナ・リザ」を盗んだ窃盗犯。その曾祖父の日記に関わった人達が次々と死んでいく。。ルークは「曽祖父の真実」を探るが!?・・
画家兼美術史家の主人公、美術品贋作者、億万長者のコレクターなど様々な人と過去と現在が交錯し!?ーー
注目!「モナ・リザのニスを剥ぐ」 ポール・サン・ブリス(著)
20以上の賞を受けた絶品アート小説
美とは何か!? 本物とは何か!?ーー
学芸員のオレリアンは、ヤリ手の新館長・ダフネに修復プロジェクトを命令される。ルーヴルの至宝を500年前の素顔に戻すことになるが、国家をも巻き込む大騒動となりながらも、姿を現わしたモナ・リザの本来の顔とは!?・・
「死者は眠らず」 ジェフリー・ディーヴァー 他(著)
サンフランシスコの美術館を舞台にくり広げられるミステリ
美術館学芸員のクリストファー・トーマスが惨殺された。容疑者は妻のローズマリーで、容疑を否認しながらも死刑になってしまう。。10年後、追悼集会で招集されたのは、いわくのある人物ばかりだが!?・・
現代アメリカの人気作家26人によるリレー・ミステリ。
「ミケランジェロ・プロジェクト-ナチスから美術品を守った男たち」 ロバート・M・エドゼル(著)
知られざる歴史に迫るノンフィクション・サスペンス
第2次世界大戦中に連合国側で集められた美術関係者。下された指令は、隠された芸術品を見つけて保護することだった・・ ドイツ軍に立ち向かっていかなければならないが!?ーー
「楽園への道」 マリオ・バルガス=リョサ(著)
南米のノーベル賞作家、マリオ・バルガス=リョサによるゴーギャンとその祖母をテーマにした大作
画家ゴーギャンとその祖母のフローラ・トリスタン。2人の激動の生涯。
19世紀半ばのヨーロッパで、結婚制度に疑問を持ち、夫から逃れたフローラ・トリスタン。やがて、虐げられた女性と労働者の連帯を求める闘いに生涯を捧げる。一方、自身の画のためにブルジョワの生活を捨て、芸術の再生を夢見つつ波瀾の生涯をおくるポール・ゴーギャン。逆境の中、それぞれが生き抜いた2人の生涯とは!?--
「奇妙な絵」 ジェイソン・レクラク(著)
このホラーがすごい!2024年版【海外篇】第5位
不気味な絵に隠された真実とは!?ーー
ベビーシッターのマロリーは、ある日、面倒を見る内気な少年テディが奇妙な絵を描いていることに気づく。森の中で、女の死体を引きづっている男の絵だった。。テディは、とり憑かれたように絵を描き続けるが!?・・
「陳澄波を探して 消された台湾画家の謎」 柯 宗明(著)
台北が舞台の歴史小説
日本統治時代の台湾に生まれ、二・二八事件で幕を閉じた苦闘の生涯!?ー
1984年、台北。駆け出しの画家、阿政のもとに、古い絵画の修復依頼がくる。阿政は、作者が明かせないという絵の調査に乗り出すが、歴史から抹消されていた画家・陳澄波の存在が浮かびあがり!?・・
「償いのフェルメール」 ダニエル・シルヴァ(著)
世界的名画絡みのスパイ小説
アマルフィの豪邸。富豪が殺害され、フェルメールの幻の世界的名画「合奏」が盗まれる。ガブリエル・アロンは、手がかりを追ううち、大国の陰謀が背後にあることを知り!?・・
「ダ・ヴィンチ・コード」 ダン・ブラウン(著)
ベストセラーの名作
ルーブル美術館のソニエール館長が死体で発見される。死体は、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。。館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、捜査協力を求められ!?--
最新作「オリジン」は、スペインのビルバオにあるグッゲンハイム美術館も舞台。
「ミケランジェロの焰」 コスタンティーノ・ドラッツィオ(著)
史実に基づく伝記的小説
ミケランジェロの栄光と哀しみの生涯
レオナルド・ダ・ヴィンチの才能を憎み、ラファエロの急成長を妬んだルネサンス随一の芸術家で嫌われ者だったミケランジェロ。。家族は!?友人は!?ライバルとは!?・・ イタリアの人気美術キュレーターが描いた回顧録のような小説。
「短編画廊 絵から生まれた17の物語」 ローレンス・ブロック, スティーヴン・キング, ジェフリー ディーヴァー(著)
名だたる有名作家17人による作品集
すべての絵には、物語があるーー
米国を代表する名画家、エドワード・ホッパー。作家・ローレンス・ブロックは、ホッパーの絵には物語があると、短編集を考えついた。
スティーヴン・キング、ジェフリー・ディーヴァー、マイクル・コナリー、リー・チャイルドなど、名だたる作家が参加し出来上がった短編集。
【日本作家】絵画・画家がテーマの美術ミステリ
「サロメの断頭台」 夕木 春央(著)
「方舟」著者の最新作
オランダの富豪、ロデウィック氏を訪ねた油絵画家の井口。美術品の収集家でもあるロデウィック氏は、井口の絵を見て「そっくりな作品を見た」ことに気づく。そんな井口の周りでは、戯曲「サロメ」になぞらえた連続殺人が発生し!?・・
天才芸術家の死、盗作事件、贋作事件!?ーー
「真贋」 深水 黎一郎(著)
傑作美術ミステリ
警視庁に新設された「美術犯罪課」。美術にまつわる犯罪を解決するため、森越歩未(もりこし・あゆみ)と部下・馬原茜(まはら・あかね)は、名画コレクションの巨額脱税疑惑を捜査するが!?・・
「楽園のカンヴァス」 原田 マハ(著)
山本周五郎賞 受賞作
ルソーやピカソを扱ったアート・ミステリ
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウン。ある日、スイスの邸宅に招かれ、そこで巨匠ルソーの名作「夢」に似た絵を見る。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げるが、リミットは7日間。。ルソーとピカソ、2人の天才がカンヴァスにこめた想いとは!?-
ピカソのゲルニカを題材にした「暗幕のゲルニカ」やゴッホの死を題材にした「リボルバー」などもあります。
「板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh」 原田 マハ(著)
感涙のアート小説
1924年、青森から画家を目指し上京した棟方志功。しかし、画材を買うお金が無く、絵を教えてくれる師もいない。展覧会への出品も落選する日々。そんな中、木版画に辿り着き、板画が世界を変えていく!?ーー
日本が誇るアーティスト・棟方志功を描く長編
「半沢直樹 アルルカンと道化師」 池井戸 潤(著)
巨匠・池井戸潤の絵画ミステリ
半沢直樹が、絵画に秘められた謎を解く!ーー
東京中央銀行大阪西支店の半沢直樹のもとに、大手IT企業が、美術系出版社・仙波工藝社を買収したとの案件が持ち込まれる。半沢は、やがて背後に潜む秘密の存在に気づくが!?・・ 有名な絵に隠された「謎」とは!?ーー
半沢直樹シリーズの最新刊。
「フェルメールの街」 櫻部 由美子(著)
角川春樹小説賞受賞作家による美術ミステリ
史実をベースに絵画を絡めた物語
17世紀オランダ。陶器の名産地として栄えた港町のデルフト。20歳のヨハネス・フェルメールは、父の死をきっかけに故郷に帰る。後に、妻となる女性と運命の出会いを果たす。その頃、街では陶工が次々と姿を消し!?-
「ゴッホ殺人事件」 高橋 克彦(著)
明かされるゴッホの真実!?--
パリ在住の美術品修復家、加納由梨子は、「ヴィンセント」の文字を手がかりに調査するうち、膨大なゴッホ作品のリストだと知る。そして、ゴッホの死因について衝撃的な新説にたどり着き!?・・
「エコール・ド・パリ殺人事件」 深水 黎一郎(著)
メフィスト賞受賞作家の芸術ミステリシリーズ第一作
絵画や美術史の情報たっぷりな芸術サスペンス
エコール・ド・パリ(パリ派)という画家の一派の絵に心を奪われた画商が密室で殺される。。死の謎を解く鍵は、被害者の美術書の中に!?--
芸術とミステリを融合させた1冊。
「神の値段」 一色さゆり(著)
2016年(第14回)「このミステリーがすごい!」大賞 受賞作
美術市場の光と影を描く美術ミステリ
現代芸術家、川田無名。世界中で評価される彼の作品を発表してきた画廊経営者の唯子が殺されてしまう。。唯子のアシスタントの佐和子は、6億円をこえると言われる無名の傑作を守れるのか!?--
アートの世界が舞台のアートサスペンス。
「万能鑑定士Qの事件簿 IX」 松岡 圭祐(著)
「万能鑑定士Qの事件簿」シリーズ第9弾の美術ミステリ
かつて、凜田莉子がルーヴル美術館で「モナ・リザ」に抱いた違和感。これは贋作ではないか?・・ 37年ぶりにモナ・リザ展の日本開催が決まり、スタッフ登用試験に選抜される莉子。鑑定士として合格と目指すが「モナ・リザ」の謎が襲いかかり!?・・
「高校事変」シリーズで知られる著者の謎解き推理小説。
「注文の多い美術館 美術探偵・神永美有」 門井 慶喜(著)
「銀河鉄道の父」で直木賞を受賞した著者の美術ミステリ
6篇からなる短編集
美術探偵・神永美有と美大准教授・佐々木の名コンビ。歴史上の偉人や事件を織り交ぜ、虚実混ぜつつ美術・歴史・雑学等などが豊富な1冊。
「なれのはて」 加藤 シゲアキ(著)
1枚の不思議な「絵」の謎とは!?ーー
2021年「オルタネート」で高校生直木賞などを受賞した作家の最新作
テレビ局員・守谷京斗(もりや・きょうと)は、異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)から相談を受ける。作者不明の不思議な絵を使い、「たった一枚の展覧会」を企画したいと言う。。画家の素性がわからず、2人は謎の画家の正体を探り始めるが!?・・
秋田・土崎空襲。日本最後の空襲と言われる戦争が引き起こした家族の亀裂とは!?
「変な絵」 雨穴(著)
YouTubeで1200万回以上再生のスケッチミステリ
「変な家」で60万部突破し、映画化も決定した作者による第2作目
とあるブログに投稿された「風に立つ女の絵」、消えた男児が描いた「灰色に塗りつぶされたマンションの絵」、山奥で見つかった遺体が残した「震えた線で描かれた山並みの絵」・・9枚の絵の「謎」が解けますか!? その謎が解けた時、全ての事件がひとつに!?--
9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!?・・
「赤と青とエスキース」 青山 美智子(著)
【2022年】本屋大賞 第2位
1枚の絵画を巡る傑作連作短編
額縁工房に勤める空知。仕事を淡々とこなす日々に迷いを感じていた。そんな時、「エスキース」というタイトルの絵に出会い!?・・「東京タワーとアーツセンター」