《2021年》話題のミステリ小説30冊|【国内編・海外編】

2021年に話題になったミステリ小説を掲載しています。

文学賞や小説賞で話題となったミステリー小説を中心に掲載しています。

【国内ミステリー】と【海外ミステリー】でまとめています。

国内ミステリー小説

「蝉かえる」 櫻田 智也 (著)

蝉かえる
東京創元社
発売日:2020/7/13

2021年(第74回) 日本推理作家協会賞の受賞作

2021年 (第21回)本格ミステリ大賞の受賞作

2021年5月に決定した日本のミステリ小説賞を2つ受賞しています。

 

「たかが殺人じゃないか」 辻 真先(著)

このミステリがすごい!2021年版【国内編】第1位

ミステリが読みたい! 2021年版 国内編 第1位

〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門 第1位

日本推理作家協会賞なども受賞している大御所作家の最新刊です。

 

「インビジブル」 坂上 泉 (著)

日本推理作家協会賞受賞作

実在した大阪市警視庁が舞台の戦後史を交えた警察ミステリー

 

「TOKYO REDUX 下山迷宮」 デイヴィッド・ピース(著)

戦後最大の怪事件「下山事件」を題材にしたミステリー

1949年、日本がGHQ支配下にある時代、下山国鉄総裁が通勤途中に失踪。その後、変死体で発見される。

この未解決事件の闇に切り込む3部作の最終章

 

「おれたちの歌をうたえ」 呉 勝浩(著)

2021年上半期の直木賞候補作

2020年「スワン」日本推理作家協会賞を受賞した作家の最新作です。

プロの書評家などにも大変、評判の良い大河ミステリーです。

 

「白鳥とコウモリ」 東野 圭吾(著)

人気ミステリー作家、東野圭吾作品の最新作です。

新たなる最高傑作として、東野圭吾版の「罪と罰」とも言われています。

「手紙」「白夜行」を読まれた方は、イメージしやすいかもしれません。

 

「元彼の遺言状」 新川 帆立 (著)

2021年(第19回)「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作

すご腕女性弁護士が活躍する遺産相続ミステリー

 

「紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人」 歌田 年(著)

2020年「このミステリーがすごい!大賞」受賞作

紙鑑定事務所を営む渡部は、どんな紙でも見分けられる男。ある日、彼氏の浮気調査をしてほしいという女性が訪れる。。プラモデルの写真1枚を手がかりに、渡部は伝説のプラモデル造形家・土生井(はぶい)と出会い、意外な真相に辿り着くが!?・・

 

「透明人間は密室に潜む」 阿津川 辰海 (著)

2021本格ミステリ・ベスト10【国内編】 第1位

このミステリーがすごい!2021版【国内編】第2位

「紅蓮館の殺人」の著者による初の短編集

 

「法廷遊戯」 五十嵐 律人 (著)

メフィスト賞受賞作

「このミステリーがすごい!」2021年版【国内編】第3位

法律の知識や考察が豊富なリーガル・サスペンス

 

海外ミステリー小説

2021年発売の注目作!?

2021年 アメリカ探偵作家クラブ(エドガー)賞 受賞作

インドのスラムに住む少年が友人を捜索するうちに現実を見るインド社会の闇を描いた傑作です。

2021年の受賞作で翻訳されているのは現在のところ、最優秀長編賞のこの1冊のみです。

 

2021年 英国推理作家協会(CWA)賞 候補作

旧ソ連のレニングラードを舞台にしたミステリー小説

2021年(7月に決定)の英国推理作家協会(CWA)賞のゴールド・ダガー候補作になりました。

スターリン体制下の秘密警察などが絡んでくる秀逸ミステリーです。

 

北欧ミステリー

「チェスナットマン」 セーアン・スヴァイストロプ(著)

チェスナットマン
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日:2021/7/16

バリー賞新人賞 受賞

北欧デンマーク発のミステリー「チェスナットマン」が評判の良い1冊。

衝撃的なシーンから始まる冒頭から引き込まれます。

 

「狩られる者たち」 アルネ・ダール(著)

昨年話題になった北欧ミステリー「時計仕掛けの歪んだ罠」の続編「狩られる者たち」も安定の評判です。

物語のさらに深部に入る感じと先行きの読めない展開が秀逸な1冊

 

「三時間の導線」 アンデシュ・ルースルンド(著)

傑作「三秒間の死角」、続編の「三分間の空隙」に続くシリーズ第3弾

北欧ミステリーで人気作家の地位を確保しているスウェーデン作家アンデシュ・ルースルンドによる最新作です。

 

話題の各国ミステリー

「ヨルガオ殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)

「本屋大賞【翻訳小説部門】第1位」、「このミステリーがすごい! 2019年版」第1位など、ミステリランキング独占した「カササギ殺人事件」の続編が発売されました。

 

アンソニー・ホロヴィッツは、「その裁きは死」で、「このミステリーがすごい! 2021年版」、「〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい」などで第1位。

「メインテーマは殺人」で、「このミステリーがすごい! 2020年版」、「2020本格ミステリ・ベスト10」などで、3年連続でランキング1位を独占しています。

 

「自由研究には向かない殺人」 ホリー・ジャクソン(著)

このミステリーがすごい!2022年版【海外編】第2位

2021年、最も話題になったミステリー小説と言っても過言ではないかもしれません。

2022年7月には、新刊「優等生は探偵に向かない」発売が決定しています。

爽やかな謎解き青春ミステリで読みやすさからかTwitterなどのSNSでも話題になりました。

 

「スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ」 ジョセフ・ノックス(著)

「堕落刑事」「笑う死体」で知られるマンチェスター市警 エイダン・ウエィツシリーズです。

ノワール小説の最高峰との声もある評判の良い1冊です。

 

「父を撃った12の銃弾」 ハンナ・ティンティ(著)

ロードノベル要素も含むミステリー

アメリカ最高のミステリーに与えられるエドガー賞最優秀長編賞の最終候補作になりました。

青春小説、クライムサスペンスの要素もあります。

 

「台北プライベートアイ」 紀 蔚然 (著)

台北国際ブックフェア大賞を受賞

台湾で話題を呼んだ台湾発のミステリーです。

 

「夜の獣、夢の少年」 ヤンシィー・チュウ (著)

英国植民地時代のマラヤ(現マレーシア)が舞台のミステリーで、時代や土地柄を反映した東洋幻想譚になっています。

時代描写や風情も豊富な1冊です。

 

「ヒロシマ・ボーイ」 平原 直美(著)

2019年 エドガー賞(ペーパーバック・オリジナル部門) 最終候補作

日系米国人作家による広島の沖合の島を舞台にしたミステリ

日系人社会の問題や「被爆者」としての自身との対峙など

 

「悪童たち」 紫金陳(著)

悪童たち
早川書房
発売日:2021/7/14

華文ノワールミステリーです。

少年少女を主人公にしたハラハラ、ドキドキの衝撃展開サスペンス

 

「魔の山」 ジェフリー・ディーヴァー(著)

魔の山
文藝春秋
発売日:2021/9/24

人気ミステリー作家「ジェフリー・ディーヴァー」の新作です。

今のアメリカの話題を取り込みつつ、好評の新シリーズの第2弾です。

前作「ネヴァー・ゲーム」のエンディングから始まります。

 

「誘拐の日」 チョン・ヘヨン(著)

誘拐の日
HarperCollins
発売日:2021/6/17

韓国ミステリー「誘拐の日」もおすすめです。

謎解きミステリで次々起きるサスペンスにいっき読み必至です。

 

「ポー殺人事件」 ヨルゲン・ブレッケ(著)

ポー殺人事件
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日:2021/8/17

マウリッツ・ハンセン新人賞受賞

ノルウェーでベストセラーリスト第1位にもなったミステリー

アメリカとノルウェーで捜査が同時進行し!?・・

実在の歴史人物も登場

 

「木曜殺人クラブ」 リチャード・オスマン(著)

【全英図書賞】年間最優秀著者賞 受賞

発売から累計100万部突破ベストセラーの英国ミステリー

アガサ・クリスティ風の王道謎解き

 

「亡国のハントレス」 ケイト・クイン(著)

亡国のハントレス
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日:2021/9/17

傑作スパイミステリ「戦場のアリス」の著者の最新作

ポーランドやシベリアなどヨーロッパとアメリカ・ボストンでの話が交錯する壮大な歴史ミステリー

 

「ブラックサマーの殺人」 M・W・クレイヴン(著)

2019年英国推理作家協会(CWA)賞 ゴールド・ダガー受賞作「ストーンサークルの殺人」の続編です。

 

「レイン・ドッグズ」 エイドリアン・マッキンティ(著)

2017年エドガー(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀ペイパーバック部門受賞作

北アイルランドが舞台の警察小説「コールド・コールド・グラウンド」に始まるショーン・ダフィシリーズの第5作目です。

 

「まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班」 ジェフリー・アーチャー(著)

まだ見ぬ敵はそこにいる
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日:2021/12/17

ストーリーテラーの巨匠「ジェフリー・アーチャー」による警察小説

ジェフリー・アーチャーの描く傑作ミステリーとして貴重な1冊。

 

「凍てついた痣」 カリン・スローター(著)

凍てついた痣
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日:2021/12/17

新ミステリーの女王と言われる「カリン・スローター」の新作

〈グラント郡〉シリーズ最新刊

「グッド・ドーター」では、アメリカ南部アトランタ近郊のミステリーで南部の体質を炙り出しました。

 

「ネヴァー」 ケン・フォレット(著)

「大聖堂」で有名な巨匠ケン・フォレットによるポリティカル・スリラー

 

「ヒロシマ・ボーイ」のあらすじ&レビュー

ヒロシマボーイ3.5

友人の遺骨を日本のヒロシマにいる遺族へ届けるため、日系2世の老人マス・アライは瀬戸内海に浮かぶイノ島(架空)へと渡る。そこで起こる悲劇の原因に首を突っ込み始めるが!?・・

レビュー

冊子も薄めで長くないので、サクっといっき読みの出来るミステリです。

謎解きとしてもそこそこ意外性があり、この地ならではの悲しい理由も納得の1冊でした。

日系2世の老人、マス・アライが事件に巻き込まれるうちに探偵のような役割をしていくという感じです。

広島弁で展開される会話が、その土地ならではの雰囲気のあるミステリでした。

文章の読みやすさもあるので、読書時間があまりない方にもおすすめの小説です。