日本推理小説界の巨匠・松本清張。1992年に逝去した故人を称え、賞が設立。
歴史、恋愛、ファンタジーなど、様々なジャンルのエンターテイメント小説が選出されています。
そんな松本清張賞の歴代受賞作品をまとめています。
2024年(第31回) 受賞作
「イッツ・ダ・ボム」 井上 先斗(著)
鮮烈なデビュー作の犯罪小説
「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。ウェブライターは、衝撃の事実にたどり着くが、この人物の正体と思惑とは!?・・
歴代受賞作品 一覧
2023年(第30回) 受賞作
「ノウイットオール あなただけが知っている」 森 バジル(著)
青春恋愛推理幻想小説
1つの街を舞台に描かれる5つの世界。思わぬ結末に少しづつ重なり合う5つの物語。
2022年(第29回) 受賞作
「凍る草原に鐘は鳴る」 天城 光琴(著)
遊牧の民アゴールは、草原に額縁を立て「生き絵」を愛していた。物語を作り、演出を手掛ける「生き絵師」のマーラは、部族長達の前で生き絵を披露する役目に大抜擢される。しかし、突然の悲劇が起こり!?・・
2021年(第28回) 受賞作
「万事快調」 波木 銅(著)
茨城の田舎の底辺工業高校。表向きは園芸同好会だが、その実態は犯罪クラブだった!。3人の女子高生が育てるのは、植物は植物でも大麻(マリファナ)だった!・・ 田舎とおさらばするには金がいる! と学校の屋上で大麻を育て始める。
2020年(第27回) 受賞作
「震雷の人」 千葉 ともこ(著)
中華の壮大なスケールの大河武侠小説
〈安史の乱〉約3600万人の犠牲者が出たと言われる戦禍の唐で、文官を志す名家の青年と世間からつまはじきにされた兄妹の運命の出会いが唐の歴史を動かす!?--
2019年(第26回) 受賞作
「へぼ侍」 坂上 泉(著)
[2020年] 日本歴史時代作家クラブ賞【新人賞】
痛快歴史エンタテイメント小説
1877年、西南戦争が勃発し、「へぼ侍」と揶揄されていた錬一郎は参加する。しかし、彼の部隊は、異色の経歴の持ち主ばかりの落ちこぼれ部隊だった!ーー
西南戦争を背景に、落ちこぼれ兵士の活躍を描く時代小説。
2018年(第25回) 受賞作
「天地に燦たり」 川越 宗一(著)
直木賞作家による傑作歴史エンターテイメント
島津の侍大将、朝鮮国の青年、琉球の官人。3人の視点から描かれる東アジア。豊臣秀吉の朝鮮出兵で侵略の風が吹き荒れるが!?・・ なぜ、人は争うのか!?ーー
2017年(第24回) 受賞作
「明治乙女物語」 滝沢 志郎(著)
女生徒の青春を描く傑作
明治21年。東京・御茶ノ水の高等師範学校女子部。男尊女卑の風潮がはびこる時代、夏と咲は、学問で教育者への道を歩んでいく。荒波に揉まれながら新時代へ羽ばたこうとするが!?・・
2016年(第23回) 受賞作
「待ってよ」 蜂須賀 敬明(著)
奇妙で切ないマジシャンの物語
有名マジシャン・ベリーが招かれた街では、時が逆さまに流れていた。年老いた状態で生まれ、赤ん坊となって死んでいく人々。ひとり、時の流れが逆行していく中、愛する人を見送る切ない恋愛ファンタジー。
2015年(第22回) 受賞作
「屋上のウインドノーツ」 額賀 澪(著)
吹奏楽に打ち込む少年少女の奮闘ーー
私立中学3年生の給前志音(きゅうぜん・しおん)は、県立高校へ進学する。入学後、部長の日向寺大志(ひゅうがじ・たいし)に誘われ、吹奏楽部に入部する。やがて2人は、部員達と吹奏楽部の東日本大会出場を目指し、厳しい練習の日々を過ごすが!?・・
2014年(第21回) 受賞作
「推定脅威」 未須本 有生(著)
国産航空サスペンスの傑作
2度にわたり墜落した自衛隊戦闘機TF‐1。機体を製造した技術者の沢本由佳は、事故原因に疑問を抱き、独自に調査を始めるが!?・・
2013年 受賞作
「月下上海」 山口 恵以子(著)
謀略渦巻く戦時下の上海。人気画家・八島多江子は、戦時統制化の日本を離れ、上海にやってきた。そこで中日文化協会に潜入していた憲兵大尉・槙庸平から、重慶に逃れた蒋介石政権と通じている民族資本家・夏方震に接近するよう強要されるが!?・・
2012年 受賞作
「烏に単は似合わない」 阿部 智里(著)
壮大な時代ファンタジー
人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」。世継ぎである若宮の后選びが始まり、大貴族の四家から四人の姫君が遣わされる。それぞれの魅力を誇る四人は競いあうが、次々に事件が起こり!?・・
2011年 受賞作
「白樫の樹の下で」 青山 文平(著)
傑作恋愛時代ミステリ
田沼時代から定信時代への過渡期。人を斬ったことのない貧乏御家人。しかし、刀を抜いた時、何かが起こる!?・・
2010年 受賞作
「マルガリータ」 村木 嵐(著)
平成22年度松本清張賞受賞作。天正少年使節4人の中で、ただ1人棄教した千々石ミゲル。切支丹の憎悪を一身に受けながら、何の為に彼は生き抜こうとしたのか?